『パラサイトイヴ』という作品を、知っていますか?
ミトコンドリアをテーマにした、瀬名秀明氏の原作小説。
それをモチーフに、スクウェア(現スクウェア・エニックス)が完全オリジナルで開発した――
“シネマティックRPG”という新ジャンルの先駆的作品。
発売は1998年。
当時、FFⅦ〜Ⅷで世界を席巻していたスクエニの黄金期に誕生したタイトルであり、
原作を知らないユーザーさえも虜にした
異色にして最高傑作
です。
以降、直接的な続編である『パラサイト・イヴ2』(PS)、
そして世界観を変化させながらも正統後継とされる『ザ・サード バースデイ』(PSP)も登場。
でも──
私たち、ずっと待っているんです。
パラサイトイヴ|そろそろリメイク、お願いできませんか?
FFⅦRに、ロマサガ2リマスター…
過去の名作を再構築してきたスクエニさん。
次に求めているのは、初代『パラサイト・イヴ』のリメイクです。
2023年には25周年を迎え、PLAYSTATION GENERATIONS AWARDにノミネートもされたのです。
そんな経緯から最近、その“噂”が、
少しずつ現実味を帯びてきているかもしれないのです──。
ホント勝手なわがままを言って申し訳ないのですが―
その舞台設定から日本だけでなく海外でも超絶人気のこの作品をファンは待ち望んでいるわけですよ。
というわけで今回は、
「もしもPEがリメイクされたらどうなるか?」という、
ファンによる“全力の妄想”と“予想”をお届けします。
もしもPEがリメイクされるなら、まず“この3要素”が外せない
パラサイトイヴを語る上で、絶対にリメイクして欲しい対象となるのはやはり1作目。
じゃないですか?
そもそものゲームシステムが完璧な上にめちゃくちゃ面白いんですよね。
あの“恐ろしさの中に感じる美しさ”を現代の映像で見たいと思う人は多いはず!
と信じたい。
そして、その中でも絶対に外せない3つの要素があります。
1. アヤ・ブレアは、現代技術でどう蘇るのか?

もしもリメイクされるなら、最も注目されるのがアヤ・ブレアの再構築。
Unreal Engine 5による超高精細グラフィックか、
あるいはFFシリーズで培われた独自のエンジンか──
彼女が蘇るその姿に、全てのファンが息を呑むはず。

特に、当時のオープニングムービーやイベントシーンの数々は、
今の映像技術で描かれることで“記憶の上書き”ではなく
“記憶の拡張”として我々の中に刻まれることでしょう。
なんならOPのオペラのシーンだけでも今の技術で見てみたいです。
当時の映像ですら圧倒的なクオリティと美しさでしたからね。
2. ニューヨークの“静けさと孤独”をどう描くか?
原作では、マンハッタン島をヘリ視点からマップ選択する形式。
行きたいエリアを選んで移動するシンプルな設計でした。
もしリメイクされるなら、
- そのままの構成をリッチに再現するか?
- 自由探索型オープンマップに拡張するのか?
ファンの間でも好みが分かれそうなポイントですよね。
ただし…「オープンワールドだから」といって、
意味のないお使いミッションやミニゲームを詰め込むのは私は嫌かも…
あの作品が持つ“ストーリーと静けさの緊張感”を壊さないこと。
それが何よりも大切だと思います。
ホントね出来ればそのまま全てを現代の技術で再現して欲しいだけって感じなんですよ。
ただ車移動や自由探索はちょっと面白そう!
NYの街を作るだけで10年は待たされそうですが…
3. 銃撃ATB+行動範囲システムの進化 or 継承?
パラサイトイヴ独自のバトルシステム──
画面固定+自由移動可能+ATB(アクティブタイムバトル)+銃撃による射程と範囲の違い。
このシステムは、リメイクにおいて一番議論が分かれそうな要素ではないでしょうか。
リアルグラになればなるほど、
「ターン制っぽい動き」に違和感が出てしまう可能性もあるため、
FF7リメイクのようなアクションベースに寄るかもしれません。
しかし…ファンとしては原作に近い戦略的な戦闘をぜひ再現してほしいと思います。
たとえば──
『ザ・サード バースデイ』のように、
リアルタイムでの高速戦闘+ターゲット指定やアイテム選択時のみスローモーションになるなど、
スピード感と緊張感の融合が理想的。
「アクションに進化しつつも、原作を裏切らない」形がプレイもしやすそう♪
もうすでに私の脳内では映像が見えてます!!
リメイクで進化してほしい点
リメイクというものは、原作の魂を残しつつ、時代に合わせた進化を加えるもの。
私たちファンが恐れつつも期待しているのは、
“あの頃のまま”なのに
“今だからできる進化”。
それが、初代『パラサイトイヴ』でも実現されるとしたら──
以下のようなポイントになるのではないでしょうか?
1. 歩幅を大きく!テンポと操作感を改善してほしい
まずは全てのプレイヤーが共感するであろう、アヤの歩幅問題。
歩くの遅っっっそ!!
原作では、まるでその場で足踏みしながら慎重に歩くようなテンポで、
「ちょ…もうちょっと急いで!」と感じた人も多かったはず。
画面奥から手前に来るまでが、遅っそいんですよ。
リメイクでは、操作テンポの改善が絶対的に求められるポイント。
スムーズな移動と、切り替えの早い操作レスポンス。
それでいて「静かな緊張感」は壊さないような調整を期待したいですね。
2. PE(パラサイトエナジー)と武器強化システムの進化
オリジナルのPE(パラサイトエナジー)には独自の魅力がありました。
「回復」「炎」「スピードアップ」などのスキルを使い分けるあの戦略性。
そこに武器や防具の“魔改造”まで加わる、育成の深み。
リメイク版では、
- PEはスキルツリー方式で習得ルートの個性が出せると嬉しい
- 武器強化は、あの伝説のアイテム「万能ツールキット」を継承しつつ
素材集めや組み合わせで“魔改造沼”が生まれる進化を!
特に、好きな銃を延々と育て続ける“愛銃ロマン”は、
確実にハマる要素になるはずです。
“自分だけの最強武器”を作れるというのが最高に面白いシステムでした。
さらに武器や防具の名前まで変更できるのは最高でした。
3. ホラー演出:視覚と音響の底上げ
パラサイトイヴの怖さは、
派手なグロではなく、静かに染みる不気味さにありました。
PSでプレイしていた当時は特にムービーシーンに入ること自体が楽しみで仕方がありませんでした。
まだ技術的にギザギザポリゴンのキャラを操作しているので、美しいムービーシーンは素直に
「すっげー!!」ってなりましたからね。
ということでリメイクへの期待は、
- 照明の演出(影と暗闇のコントラスト)
- 音響の緻密さ(足音・息遣い・遠くの呻き声)
- カメラワークの間合い(固定視点+わずかな揺れ)
などを使って、“精神的な圧迫感”を再現してほしいと思います。
4. オープニングとオペラシーンの再現度
あのゲーム史に確実に残るであろうオープニング──
クリスマスイブ、オペラ座、ステージの上のメリッサ・ピアス。
突然燃え上がる観客たち。
銃口を向けるアヤ。
あの数分間で、PEという物語の世界に一気に惹き込まれます。

リメイクであのシーンが再構築されたら、
たぶん、私は感動に震えて泣くと思います。
いや、むしろ…ミトコンドリアが共鳴して大暴走するのではなかろうか。
それくらい、「魂入りまくりの神映像」にしていただきたいのです。
絶対に残してほしい“原作の神要素”
リメイクといっても、ただ映像をキレイにするだけでは意味がないですよね。
そこに“原作の魂”が宿っていなければ、
それはもう別の作品になってしまいます。
『パラサイトイヴ』が唯一無二であり続ける理由──
それは、次のような“神要素”たちが、静かに、深く、作品に染み込んでいたからです。
1. アヤの一人称による“静かな語り”と、BGMの“無音力”
アヤ・ブレアというキャラクターは、
多弁でもなく、過剰に感情を語ることもない。
彼女の語りは静かで、少し距離があって、そしてどこか切ない。
リメイクでも、あの“ひとりごとのような独白”のトーンは絶対に守ってほしい。
BGMがあえて流れない静寂のシーンも多く、
その“音のなさ”こそが、あの孤独感と都市の冷たさを際立たせていました。
声優についても──
坂本真綾さんである可能性が高いとは思うけれど、
アヤの静けさや大人の気配を保てる演技力が必要。
個人的には、あえて英語音声+日本語字幕という選択もアリだと思います。
あの世界観を“シネマティックRPG”として再現するなら、英語の無機質なリアリズムも美しい。
2. クライスラー・ビル:恐怖とやり込みの聖域
これは全ファン共通の願い。
ぜったいに、絶対に、外さないでください!!!
『パラサイトイヴ』の象徴のひとつとも言える、
超高難易度・裏ダンジョン「クライスラー・ビル」。
70階層に及ぶ狂気の塔。
アイテムも敵も配置が変わり、上層階では戦闘もかなりギリギリ。
そして最上階に待つ、あの裏ボス──
あれを乗り越えたプレイヤーだけが、
本当の意味でアヤと向き合えたのかもしれない。
※ただし、巨大なG(例の虫)だけは削除推奨。心の平和のために。
あんなもん超リアルに作られたらね…。
3. ミトコンドリアの“教養としての恐怖”
この作品の最大の魅力は、
ホラーの形をしながら、科学的教養をもとにした“理屈のある恐怖”にあります。
はい、サイエンスのお勉強にもなるんです。
単なるゾンビやウイルスではない。
「ミトコンドリア」という、誰もが体内に持つ細胞内共生体が、
“進化”という名の下に暴走を始める──という設定。
まさに、“人類の中の異物”が主題の作品。
それこそ、その恐怖は原作の小説でこそ詳細に描かれていますが、
「自分の身体の中に潜む未知のものが、突如“意思”を持ち始める」という恐怖は、
グロテスクな描写よりもはるかに深く、静かにゾッとさせられます。
現代で言うとAIの反乱にも近い恐怖を感じませんか?
この知的でありながら、本能をザワつかせる設定は、
どうか絶対に、現代の流行に流されて改変しないでほしい。
もしリメイクされるなら、
この“ミトコンドリアの理屈ある恐怖”をさらに深く味わうために、
科学的・医学的な読み物資料がゲーム内に追加されると嬉しいですね。
たとえば──
アヤの調査メモ、マエダの研究ログ、博物館の展示解説など、
知的ホラーとしての世界観を補強するコンテンツがあれば、
プレイヤーは恐怖と同時に「理解したい」という快感にも浸れるはずです。
好き嫌いは分かれると思うので読む必要はないけど読むと理解が深まるようなファイルは欲しいです。
4. トレカシステムと改造の快感
そしてもう一つ忘れてはならないのが──
同僚・ウェインとのトレーディングカード&改造システム。
プレイヤーはガラクタやカードを集めてウェインに渡し、
武器の改造や強化の材料にしていきました。
このシステムこそが、“俺の愛銃”を作り上げていく楽しさだったのです。
リメイクではこの要素をさらに進化させ、
武器のパーツごとのビルド要素や、
トレカに代わる収集・交渉システムなどを加えたら…
……想像するだけで、もう…震える。
また、トレカはゲームのアカウントと連携してコレクター心に訴えかけるのも良さそうですよね。
逆にこれ来たら暴動起きる!?NG改変予想
リメイクに期待する気持ちがある一方で、
ファンとして「これだけは絶対にやめてほしい」という改変もあります。
それは、“今のトレンドに寄せすぎて、原作の魂が崩れてしまうこと”。
❌スマホ所持禁止!セーブは公衆電話で!
パラサイトイヴの世界観を支えていたのは、
“90年代終盤のニューヨーク”という時代設定と、
そこにあるテクノロジーの制限でした。
だからこそ、
この「制限された時代感」が、あの“孤独”と“静けさ”を作っていたんです。
だってどうです?
もしリメイクでアヤがスマホを持ち始めたら──
仲間からSNS通知が来て、Googleマップで敵の場所が表示されて…
PEじゃなくなっちゃう。
どうか時代背景も大切に、“不便さという名の没入感”はそのままにしてほしいと思います。
❌ポリコレによる不自然なキャラ改
パラサイトイヴには、最初から多様性が自然に存在していました。
- 黒人刑事のダニエル(最高の相棒)
- 日本人研究者のマエダ(変人オタク枠でありながら超重要人物)
この“リアルな配役”があるからこそ、
わざわざ現代的なポリコレ配慮でキャラの人種や属性を改変する必要はゼロ。
特に、
- ダニエルを白人に変更
- マエダをアメリカ人設定に変更
……なんてことが起きたら、ファンは大騒ぎです。
多様性は“盛る”ものじゃなくて、“活かす”もの。
PEは90年時点で、最初からその価値を持っていた作品なんです。
❌BGMを刷新しすぎないで!
音楽もまた、PEという作品をPEたらしめる重要要素。
静かな空間にそっと鳴る、
下村陽子さんの不穏で、でも美しい旋律たち─
あれを“全面刷新”されてしまったら、原作の空気ごと失われてしまいます。
もちろん、リメイクで音質向上や新アレンジがあるのは大歓迎。
でも、それはあくまで“敬意ある再構成”であってほしい。
PEをリメイクするなら|理想のスタッフ&声優布陣を妄想してみる
いつかリメイクされる(かもしれない)『パラサイトイヴ』
ただのリメイクではなく“再覚醒”にするために─
制作陣とキャスティングには、やはり原作への深い理解と、現代的な感性の両方が求められるのではないでしょうか。
ここでは、私個人のファン目線で「理想の布陣」を妄想全開でご紹介します。
開発チーム:スクエニ × ホラー経験のある外部スタジオ
やはり中心はスクウェア・エニックス。
くわえて、ホラー的演出や冷たく不気味な空気感を丁寧に描くには、
外部スタジオとのコラボも視野に入れてほしいところ。
たとえば:
- 『Silent Hill 2 リメイク』を手がけるBloober Teamの演出力
- Unreal Engineの実装経験が豊富なNinja Theoryなど
- あるいはリメイクを成功させたFF7Rチームとの一部連携もアリ
とにかくあの「パラサイト・イヴ」第一作目の雰囲気を現代のクオリティで見てみたいんです。
️ 声優:アヤ・ブレアに求められる声とは?
ファンの間で一番注目されるであろう、アヤのキャスティング。
日本語版であれば、
すでに坂本真綾さんが担当しているので間違い無しの第一候補。
でも個人的にはちょっとかわいすぎる声な気もします。
3作目の「ザ・サード バースデイ」のアヤはだいぶ若返っていると言うか
かっこいいよりも可愛らしさが強調されています。
でも1作目のアヤはもっとクールでカッコいいイメージなんですよ!!
エアリス(FF7R)やライトニング姉さん(FF13)でも知られる真綾さんですが、
アヤには「ライトニング寄り」の静かで芯の強い低音ボイスが合いそうです。
英語音声での再構築もアリかもしれない
もし“世界観のリアリティ”を重視するなら、
あえて英語音声+日本語字幕のデフォルト設定でも良いかもしれません。
理由は:
- 舞台が完全なアメリカ(NY)であり、全員が英語で話すのが自然
- シネマティックRPGというジャンル名そのまま、映画的な演出と相性抜群
- 捜査中のアヤの“孤独な独白”も、英語で語られるとより無機質でリアル
英語圏の俳優さんがアヤを演じるとしたら、
強く、でも繊細な内面を持つ女優──
たとえばエマ・ストーン、ローズ・バーンやケイト・マーラのような、
低く落ち着いた声で感情を抑えられる演技派がマッチしそうです。
エマ・ストーンが合う気がする。
BGM:下村陽子氏 × 現代シネマ系アレンジ
音楽は、もう言うまでもありません。
下村陽子神以外、考えられません!!!
神です神!!!
リメイクでは:
- オリジナル楽曲を高音質で再現しつつ
- 必要に応じてシネマティック・オーケストラによるリアレンジ
- 間を重んじるピアノの旋律で静けさと緊張を演出する「音の引き算」
この3つを軸に、音楽から“PEらしさ”を再発明してほしい。
彼女(下村陽子神樣)がいなければ──
『パラサイトイヴ』という作品は、ここまで神格化されていないはずです。
まとめ|『パラサイトイヴ』リメイクを切に願います。
1998年に現れた異端の名作。
それは“映画でも、ゲームでも、小説でもない”──
まさに「シネマティックRPG」という唯一無二の存在。
私たちは、もう一度アヤに会いたい。
あの夜のニューヨークに戻りたい。
たった一人でミトコンドリアと戦うあの緊張を味わいたいんです。
リメイクやリマスターという言葉が軽く扱われがちな時代。
でも『パラサイトイヴ』だけは──
「リメイクされること」自体が作品の進化であり、覚醒なのです。
これほどリメイクを見たい作品はありません。
それに未プレイの方にも絶対刺さる内容!
もっと言うと海外の方が反応過ごそうな気もします。
スクエニさん、もしこの声が届くなら──
どうか、“あの雰囲気”をそのままに。
そして、現代の技術で「静かに、深く、美しく」
もう一度私たちを震わせてください。
生きているうちにどうか!
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