イース(Ys)の名前センスを分析|ヒロイン・遺跡・神話的ネームの付け方とイースっぽい名前30選

イースっぽい名前を分析 名前センス・ネーミング辞典

「イース」という名前に聞き覚えがなくても、
「アドル」「フィーナ」「セルセタ」「ロムン帝国」など、
どこかで耳にしたことのあるような響きを感じたことはないでしょうか。

……いや、むしろ「イース」は、
ゲーム好きなら一度はタイトルくらい見かけたことがあるはず!


このシリーズ、作品をプレイしたことがなくても、
名前だけを眺めていると、“この世界、本当に存在してるかも…”と感じさせてくるんです。

とくにすごいのが、地名や人名のネーミングセンス。

現実世界に存在する地名――ヨーロッパ、アレクサンドリア、ローマなどを、
ほんの少しだけ崩して、でも崩しすぎない。
そのさじ加減だけで、古代神話や失われた文明のような空気をまとわせてくるんです。

この「現実とファンタジーの中間ライン」のセンスが絶妙で、
いかにもゲーム的な造語でもないし、かといってリアルすぎて没入感が失われることもない。

つまり、「実際に存在していそうなファンタジー」。

そんなちょうどよさの極みのようなネーミングを、今回は“分析”という角度から解き明かしてみたいと思います。

イースの世界では、ヒロイン・遺跡・神殿・帝国・失われた王国
ファンタジー好きなら刺さるワードが次々と登場します。

そして記事の後半には、私だださん自身がイースっぽく作ってみたら、
どう考えても即日ワゴンセール行きB級ゲーム風“なんちゃって地名”になったのでご紹介予定です。

いかに“センス”が名前に命を宿すか、きっと実感していただけるはずです。

では、イースシリーズの名前センスを見ていきましょう!

ヒロインの名前が“神話+女神”で神秘的すぎる

イースのヒロインたちの名前を見ていると、
どこか“神話に出てきそうな高貴さ”をまとっていることに気づきます。

たとえば初代から登場する「フィーナ」「レア」は、
まるでギリシャ神話の女神たちのような響き。
フィーナには“アテナ”っぽい硬質さと、
レアには“レアリティ(希少)”すら感じる特別感があります。

さらに「リリア」「イーシャ」「ユリス」など、
やわらかくて音の抜け感がよい名前が続々と登場。
“リア”、“シャ”、“ス”といった終わり方は、どれも古代語風で優雅。

この「母音で終わる+やわらかい音感+神秘的語感」こそが、
イースのヒロインたちに共通する“名前の型”なのかもしれません。

そして最大のポイントは、どの名前にも“俗っぽさ”がないこと。
決して「ユリィ」や「ユウナ」のように現代風の名前ではないし、
かといって“わざとらしいファンタジー名”にもならない絶妙ライン。

つまり、「親しみはないけど、なぜか覚えてしまう神秘的存在感」。
このネーミングがあるからこそ、
アドルが追いかけたくなるのでしょう。
(そりゃ追うわ。なんか記憶喪失だし)

イースは地名が「現実+崩し」で“ありそう感”MAX

イースの地名って、妙にリアルっぽく感じるんです。

「エステリア」「セルセタ」「アルタゴ」「カナン」「ケフィン」……
どれも聞き覚えはないのに、“どっかにありそう”という謎の既視感。

これは、現実世界の地名っぽいパーツをちょっとだけ崩すことで、
ファンタジー世界に実在感をもたせるネーミングの魔法が使われてるんです。

でもこのちょい崩しがセンスの見せ所なのかも知れません!

たとえば「ロムン帝国」。
どう考えてもローマ帝国+オルムっぽさのミックス。
でも言い換えたら、「ローマって言わずにロムンって言えばそれっぽくなる」ってこと!

さらに「セルセタの樹海」は、
語感的に“セレス”や“セルティック”などヨーロッパ圏の要素を感じさせつつ、
“遺跡ありそう感”を絶妙にプラスしてくる一品。

この手法、うまく真似すればファンタジー小説や創作にも使えるけど、

やりすぎは一気にB級感

が出る諸刃の剣。

たとえばこんなのどうですか?─
「アルゼチアン王国」、「カナゴリア平原」、「ロメルカ帝国」
……うん、即ワゴンセール行きだね。

遺跡・神殿の名前が“荘厳すぎて入りづらい”

イースシリーズの真骨頂といえば、神殿・遺跡・塔・古代文明。
そしてそれらの名前がもう、とにかく荘厳すぎる。

たとえば「バレスタイン神殿」。
もうこれ、名前だけで“入っちゃいけない空気”が漂ってます。
「ちょっとバレスタイン行ってくるわ〜」ってノリではまず無理。

「イシュタールの神殿」なんてさらに強い。
実在の神話から名を借りつつも、ちゃんとファンタジーとして機能していて、
“見えない過去の文明”を想像させるセンスが光ってます。

女神の至宝「黒真珠(ブラックパール)」なんて、
その響きだけでヤバそう感がMAX。
それ“ラスボスが身につけてるアクセ”“世界崩壊のトリガー”
の二択しかなくないですか?

ポイントは、「固有名詞なのに特に説明がいらない」こと。
聞いた瞬間、場所の役割や雰囲気が伝わってくる名前なんです。

  • 荘厳で、
  • 神話っぽくて、
  • 少し怖くて、
  • でもちょっと入りたくなる。

この“入りづらさとワクワクの同居感”、
イースのネーミングセンス、ほんと出来そうで出来ないセンスです。

キャラ名を決めるヒントに!イースっぽい名前【30選】

とは言うけども……
【神殿】とか【古代風の印象】つければ、

それっぽくなるんじゃね?

そう思いませんか?
私もそう思ってたんです……。

というわけで、
「古代語っぽさ」「神話っぽさ」「ちょっと荘厳」

この三種の神器を駆使して、
“イースっぽいネーミング”に挑戦してみたんですが──

  • 王剣ファンドゥム
  • 聖地エスカエム(SかMって…ムチを持った女王様が待ってそう)
  • 黒き竜の神殿ドラグシュタ(入り口から咆哮が聞こえる)
  • 大魔導師カスパドール・ザ・サンド(ホテルの朝食かよ)
  • 失われし塔トガテル(尖ってます塔だけに)
  • 女神スベリーナ(神託がすべって聞き取れません)

ワゴンセール行き確定

たぶん、センスって言語感覚だけじゃないんです。
その世界の“空気”まで想像して設計された名前だからこそ、
イースのネーミングは“生きてる”んだなと痛感しました。

さあここらで一度【記憶喪失】になりましょう。


というわけで、
ここまで読んで「自分でも名前つけてみたくなってきた!」という方のために──
このあとのセクションでは、ガチで使えそうな“イースっぽい名前”30選をご紹介します!!

『ゲームキャラの名前がなかなか決まらない〜!!』
という時の参考になれば幸いです。

名前英語表記属性イメージ・雰囲気
アステロラAstelora地名星のように輝く高地。セルセタとアルタゴの間にありそう。
アルトレーゼAltraise王国名ロムンの南東にあったとされる古代王国。
アルメディスAlmedis塔の名前空中に浮かぶ古代の塔。ラスボス手前の舞台感ある。
イーリスEirisヒロイン女神的で神秘的。フィーナやレアの姉妹感ある名前。
ヴァーミナVarminaヒロイン錬金術に通じた知的キャラ。眼鏡枠が似合うタイプ。
ヴィレイナVireina敵キャラ(魔女)邪悪な美貌を持つ呪術師。黒真珠を狙ってるやつ。
エラディアEladia地名女神伝説の残る高原。花が風に揺れる神秘フィールド。
エリュシスEryusisヒロイン金髪で寡黙。氷系魔法使い。終盤で強くなるやつ。
エルシャーナElshanaヒロイン記憶喪失の少女。実は超重要人物パターン。
カリオンCarion宝石・アイテム永久に光ると言われる聖なる鉱石。装備でHP回復付き。
ガルシオスGarcios帝国名絶対主義の軍事国家。ロムン帝国のライバルポジ。
カルミナCarminaヒロイン聖歌を思わせる清楚系ヒロイン。
グロルダスGrolldas遺跡名地の底に沈んだ祭壇。絶対マップ暗いやつ。
ケルディナKeldina地名滅びた文明の跡地。水が湧き出る癒しの地。
サーレムSarem地名魔法がタブーとされている静かな村。
ザルモアZarmoa地名寒冷地の港町。バイキング文化が残る交易拠点。
ディナストDynast敵キャラ(貴族)高貴な風を装った闇堕ち貴族。ナイト感出すけど中身邪悪。
トゥーリカTurica神殿名女神の泉がある巡礼地。名前が優雅。
ドゥマルクDumarc神殿名闇に封印された古代の祭壇。響きが重厚で立ち入り禁止感。
トールマクTormac騎士団名古代の守護騎士団。エンブレムがやたらかっこいい。
ニルヴァナNirvana書物・禁書失われた聖典。触れると記憶を失うとか何とか。
ネマシュNemash神殿名炎の神を祀る遺跡。不気味だけど荘厳。
ノイラムNoiram地名砂漠地帯にある幻の都市。昼と夜で風景が変わる。
バリシオンBalision魔剣魔を断つと伝えられる黒い双剣のひとつ。
フェルナFernaヒロイン物静かで回復魔法を使う村娘。
ベルザノアBelzanoa城の名前魔王が一時期住んでた城跡。現在はモンスターの巣。
ミュリアMyuriaヒロイン氷の巫女。静かにアドルに協力してくれる系。
ユリメラYurimellaヒロイン明るく元気なヒロイン枠。村ではちょっと浮いてる子。
ラクシフェルLaxipher神の名世界の均衡を司るとされる存在。未登場のまま伝説のみ。
ラゴルムRagolmボス名地下神殿に封じられた獣神。でかくて吠える。

まとめ

こうして並べてみると、
FFともゼルダとも、まったく違うネーミングの方向性が見えてきます。

  • FFは、ラテン語や神話、抽象語を組み合わせた重厚な“意味”と響き
  • ゼルダは、音が短く優しい響きの中に“祈り”“伝承”のような静けさ。
  • そしてイースは、現実と幻想の中間にあるような、ちょうどよさの極み

「なんかそういう地名なかったっけ?」
そんな雰囲気が漂うような名前たちが、
イースの世界をここまで深く、美しく見せているんですね。

今回はそんなイースのネーミングセンスを中心にお届けしましたが、
他にもファンタジージャンルのゲームで使えそうな
“かっこいいキャラ名”をテーマ別に分析・紹介しています!


以下では、ゲームタイトル別の“ネーミングセンス”をジャンルごとにまとめています。

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