「イース」という名前に聞き覚えがなくても、
「アドル」「フィーナ」「セルセタ」「ロムン帝国」など、
どこかで耳にしたことのあるような響きを感じたことはないでしょうか。
……いや、むしろ「イース」は、
ゲーム好きなら一度はタイトルくらい見かけたことがあるはず!
このシリーズ、作品をプレイしたことがなくても、
名前だけを眺めていると、“この世界、本当に存在してるかも…”と感じさせてくるんです。
とくにすごいのが、地名や人名のネーミングセンス。
現実世界に存在する地名――ヨーロッパ、アレクサンドリア、ローマなどを、
ほんの少しだけ崩して、でも崩しすぎない。
そのさじ加減だけで、古代神話や失われた文明のような空気をまとわせてくるんです。
この「現実とファンタジーの中間ライン」のセンスが絶妙で、
いかにもゲーム的な造語でもないし、かといってリアルすぎて没入感が失われることもない。
つまり、「実際に存在していそうなファンタジー」。
そんなちょうどよさの極みのようなネーミングを、今回は“分析”という角度から解き明かしてみたいと思います。
イースの世界では、ヒロイン・遺跡・神殿・帝国・失われた王国─
ファンタジー好きなら刺さるワードが次々と登場します。
そして記事の後半には、私だださん自身がイースっぽく作ってみたら、
どう考えても即日ワゴンセール行きB級ゲーム風“なんちゃって地名”になったのでご紹介予定です。
いかに“センス”が名前に命を宿すか、きっと実感していただけるはずです。
では、イースシリーズの名前センスを見ていきましょう!
ヒロインの名前が“神話+女神”で神秘的すぎる

イースのヒロインたちの名前を見ていると、
どこか“神話に出てきそうな高貴さ”をまとっていることに気づきます。
たとえば初代から登場する「フィーナ」「レア」は、
まるでギリシャ神話の女神たちのような響き。
フィーナには“アテナ”っぽい硬質さと、
レアには“レアリティ(希少)”すら感じる特別感があります。
さらに「リリア」「イーシャ」「ユリス」など、
やわらかくて音の抜け感がよい名前が続々と登場。
“リア”、“シャ”、“ス”といった終わり方は、どれも古代語風で優雅。
この「母音で終わる+やわらかい音感+神秘的語感」こそが、
イースのヒロインたちに共通する“名前の型”なのかもしれません。
そして最大のポイントは、どの名前にも“俗っぽさ”がないこと。
決して「ユリィ」や「ユウナ」のように現代風の名前ではないし、
かといって“わざとらしいファンタジー名”にもならない絶妙ライン。
つまり、「親しみはないけど、なぜか覚えてしまう神秘的存在感」。
このネーミングがあるからこそ、
アドルが追いかけたくなるのでしょう。
(そりゃ追うわ。なんか記憶喪失だし)
イースは地名が「現実+崩し」で“ありそう感”MAX
イースの地名って、妙にリアルっぽく感じるんです。
「エステリア」「セルセタ」「アルタゴ」「カナン」「ケフィン」……
どれも聞き覚えはないのに、“どっかにありそう”という謎の既視感。
これは、現実世界の地名っぽいパーツをちょっとだけ崩すことで、
ファンタジー世界に実在感をもたせるネーミングの魔法が使われてるんです。
でもこのちょい崩しがセンスの見せ所なのかも知れません!
たとえば「ロムン帝国」。
どう考えてもローマ帝国+オルムっぽさのミックス。
でも言い換えたら、「ローマって言わずにロムンって言えばそれっぽくなる」ってこと!
さらに「セルセタの樹海」は、
語感的に“セレス”や“セルティック”などヨーロッパ圏の要素を感じさせつつ、
“遺跡ありそう感”を絶妙にプラスしてくる一品。
この手法、うまく真似すればファンタジー小説や創作にも使えるけど、
やりすぎは一気にB級感
が出る諸刃の剣。
たとえばこんなのどうですか?─
「アルゼチアン王国」、「カナゴリア平原」、「ロメルカ帝国」
……うん、即ワゴンセール行きだね。
遺跡・神殿の名前が“荘厳すぎて入りづらい”
イースシリーズの真骨頂といえば、神殿・遺跡・塔・古代文明。
そしてそれらの名前がもう、とにかく荘厳すぎる。
たとえば「バレスタイン神殿」。
もうこれ、名前だけで“入っちゃいけない空気”が漂ってます。
「ちょっとバレスタイン行ってくるわ〜」ってノリではまず無理。
「イシュタールの神殿」なんてさらに強い。
実在の神話から名を借りつつも、ちゃんとファンタジーとして機能していて、
“見えない過去の文明”を想像させるセンスが光ってます。
女神の至宝「黒真珠(ブラックパール)」なんて、
その響きだけでヤバそう感がMAX。
それ“ラスボスが身につけてるアクセ”か“世界崩壊のトリガー”
の二択しかなくないですか?
ポイントは、「固有名詞なのに特に説明がいらない」こと。
聞いた瞬間、場所の役割や雰囲気が伝わってくる名前なんです。
この“入りづらさとワクワクの同居感”、
イースのネーミングセンス、ほんと出来そうで出来ないセンスです。
キャラ名を決めるヒントに!イースっぽい名前【30選】
とは言うけども……
【神殿】とか【古代風の印象】つければ、
それっぽくなるんじゃね?
そう思いませんか?
私もそう思ってたんです……。
というわけで、
「古代語っぽさ」「神話っぽさ」「ちょっと荘厳」
この三種の神器を駆使して、
“イースっぽいネーミング”に挑戦してみたんですが──
ワゴンセール行き確定
たぶん、センスって言語感覚だけじゃないんです。
その世界の“空気”まで想像して設計された名前だからこそ、
イースのネーミングは“生きてる”んだなと痛感しました。
さあここらで一度【記憶喪失】になりましょう。
というわけで、
ここまで読んで「自分でも名前つけてみたくなってきた!」という方のために──
このあとのセクションでは、ガチで使えそうな“イースっぽい名前”30選をご紹介します!!
『ゲームキャラの名前がなかなか決まらない〜!!』
という時の参考になれば幸いです。
名前 | 英語表記 | 属性 | イメージ・雰囲気 |
アステロラ | Astelora | 地名 | 星のように輝く高地。セルセタとアルタゴの間にありそう。 |
アルトレーゼ | Altraise | 王国名 | ロムンの南東にあったとされる古代王国。 |
アルメディス | Almedis | 塔の名前 | 空中に浮かぶ古代の塔。ラスボス手前の舞台感ある。 |
イーリス | Eiris | ヒロイン | 女神的で神秘的。フィーナやレアの姉妹感ある名前。 |
ヴァーミナ | Varmina | ヒロイン | 錬金術に通じた知的キャラ。眼鏡枠が似合うタイプ。 |
ヴィレイナ | Vireina | 敵キャラ(魔女) | 邪悪な美貌を持つ呪術師。黒真珠を狙ってるやつ。 |
エラディア | Eladia | 地名 | 女神伝説の残る高原。花が風に揺れる神秘フィールド。 |
エリュシス | Eryusis | ヒロイン | 金髪で寡黙。氷系魔法使い。終盤で強くなるやつ。 |
エルシャーナ | Elshana | ヒロイン | 記憶喪失の少女。実は超重要人物パターン。 |
カリオン | Carion | 宝石・アイテム | 永久に光ると言われる聖なる鉱石。装備でHP回復付き。 |
ガルシオス | Garcios | 帝国名 | 絶対主義の軍事国家。ロムン帝国のライバルポジ。 |
カルミナ | Carmina | ヒロイン | 聖歌を思わせる清楚系ヒロイン。 |
グロルダス | Grolldas | 遺跡名 | 地の底に沈んだ祭壇。絶対マップ暗いやつ。 |
ケルディナ | Keldina | 地名 | 滅びた文明の跡地。水が湧き出る癒しの地。 |
サーレム | Sarem | 地名 | 魔法がタブーとされている静かな村。 |
ザルモア | Zarmoa | 地名 | 寒冷地の港町。バイキング文化が残る交易拠点。 |
ディナスト | Dynast | 敵キャラ(貴族) | 高貴な風を装った闇堕ち貴族。ナイト感出すけど中身邪悪。 |
トゥーリカ | Turica | 神殿名 | 女神の泉がある巡礼地。名前が優雅。 |
ドゥマルク | Dumarc | 神殿名 | 闇に封印された古代の祭壇。響きが重厚で立ち入り禁止感。 |
トールマク | Tormac | 騎士団名 | 古代の守護騎士団。エンブレムがやたらかっこいい。 |
ニルヴァナ | Nirvana | 書物・禁書 | 失われた聖典。触れると記憶を失うとか何とか。 |
ネマシュ | Nemash | 神殿名 | 炎の神を祀る遺跡。不気味だけど荘厳。 |
ノイラム | Noiram | 地名 | 砂漠地帯にある幻の都市。昼と夜で風景が変わる。 |
バリシオン | Balision | 魔剣 | 魔を断つと伝えられる黒い双剣のひとつ。 |
フェルナ | Ferna | ヒロイン | 物静かで回復魔法を使う村娘。 |
ベルザノア | Belzanoa | 城の名前 | 魔王が一時期住んでた城跡。現在はモンスターの巣。 |
ミュリア | Myuria | ヒロイン | 氷の巫女。静かにアドルに協力してくれる系。 |
ユリメラ | Yurimella | ヒロイン | 明るく元気なヒロイン枠。村ではちょっと浮いてる子。 |
ラクシフェル | Laxipher | 神の名 | 世界の均衡を司るとされる存在。未登場のまま伝説のみ。 |
ラゴルム | Ragolm | ボス名 | 地下神殿に封じられた獣神。でかくて吠える。 |
まとめ
こうして並べてみると、
FFともゼルダとも、まったく違うネーミングの方向性が見えてきます。
「なんかそういう地名なかったっけ?」─
そんな雰囲気が漂うような名前たちが、
イースの世界をここまで深く、美しく見せているんですね。
今回はそんなイースのネーミングセンスを中心にお届けしましたが、
他にもファンタジージャンルのゲームで使えそうな
“かっこいいキャラ名”をテーマ別に分析・紹介しています!
以下では、ゲームタイトル別の“ネーミングセンス”をジャンルごとにまとめています。
- 👉 ネーミングセンスの極意をさらに深掘り!
→ 【ファンタジーRPG】っぽいかっこいい名前100選|中世風キャラ名のセンス辞典 - 👉 全ジャンル対応のポータルページはこちら!
→ [総合まとめ|ゲーム名前をかっこいい&おしゃれセンスで決めろ!名作ネーム辞典【完全版】]
コメント