和風のキャラに“かっこいい名前”をつけたいあなたへ。
ネーミングセンスの教科書にするなら、これ以上ない一作があります。
その名は――SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE
隻狼
常用漢字ではないけれど、マニアックすぎるわけでもない。
絶妙な言葉選びと、見ただけでゾクッとする響き。
この作品に詰まった“ネーミングの極意”を、
今回はじっくりと紐解いていきましょう。
SEKIROのネーミングに学ぶ!ゲーム名前がかっこよくなる和風センス術
「SEKIRO(隻狼)」
まず何より、この“読みたくなるけど読みきれない”絶妙な感じのセンスに惹かれた人、多いはず。
英語タイトルのような響きなのに、実は漢字ベース。
しかも「隻腕の狼」という意味が、ゲームの世界観とド直結しているという設計。
まさに、「語感・意味・スタイル」が三位一体になったタイトルといえるでしょう。
さらに注目したいのは、
『NINJA GAIDEN』や『ONIMUSHA(鬼武者)』のような英語+和の混合系ではなく、
完全に“造語っぽく見せた日本語”という、
フロムソフトウェアらしい逆張りの美学。
たとえば、“セキロウ”とカタカナで書けばありきたりな印象もあるけれど、
ローマ字にすることで“何か由緒ありそうな名前”に変身。
この読ませ方の一捻りこそ、ネーミングセンスの極みなんです。
隻狼という名前が強すぎる|孤独と美学が共存するネーミング設計
ゲームの名前、それも和風の世界観を持つキャラにぴったりの名前をつけたい――。
そんな時に、参考書レベルで活躍するのが『SEKIRO』というタイトルそのものです。
たとえば、和風キャラにあえて英語表記を使う手法って、いきなりセンス高くないですか?
「SEKIRO」「ONI-MARU」「TSUMUJI」「ASHINA」など、響きのカッコよさを英語で見せることで、
グローバルなオンラインゲームでも“センスある名前”として一目置かれそうですよね!
そして、もう一つ見逃せないのが――
「隻狼」という主人公の名前。
この文字には、たった二文字で、
孤独・強さ・美しさ・そして物語性まで詰め込まれている。
まず、「隻(せき)」は「片方だけ」を意味する文字。
「隻眼の侍」「隻腕の戦士」といった言葉にもあるように、
すでにこの一文字に、戦いや傷を背負った過去の雰囲気が宿ります。
そして「狼」。
これはもう、説明不要なほどの“孤高”と“野性”の象徴。
「隻狼」=“片腕の孤独な獣”というコードネーム的ネーミングが完成するわけです。
しかも、ゲーム中でその名を自ら名乗る場面があるという構成がニクい。
「……我が名は、隻狼。」
このシーンに、名前を持つ意味・アイデンティティの強さがめっちゃ凝縮されているのです。
ただの名前ではない。
プレイヤーが背負う、使命と存在意義を込めた称号。
それが「隻狼」。
このように、SEKIROのネーミングは「字面」「意味」「響き」すべてにおいて、
和風のキャラネームに必要な“濃さ”と“静けさ”を両立させているのです。
登場キャラの名前センスを徹底分析|“和風×運命”が交差する漢字ネーミングの力
『SEKIRO』に登場するキャラたちの名前は、どれも“字面の力”が桁違いです。
ただカッコいいだけではなく、そのキャラクターの運命や美学をすべて背負っているとすら感じます。
葦名弦一郎(あしな げんいちろう)
ゲームプレイヤーからは「弦ちゃん」の愛称で親しまれ、
“哀しき強キャラ”“最後まで報われない男”としてネットミーム化している彼ですが――
その名前には、まさに武士としての宿命と、没落する家名を背負う覚悟が詰まっています。
- 「葦名」=SEKIRO世界の中心たる地名。その名を名乗る=“国の象徴”
- 「弦」=弓、張り詰めたもの、あるいは“緊張と孤高”の象徴
- 「一郎」=長男、後継ぎ、期待された者の名前
つまり、「葦名の未来を一身に背負わされた男」という構図が、
たった四文字の名前で完成しているんです。
そして――
その彼が最期に放つ一言。
「芦……名ぁぁぁあああ!!」
この魂の咆哮は、
キャラの“運命と名付け”が見事にリンクしているからこそ、
ただの絶叫ではなく“名前そのものの重み”に感じられるのです。
続けて、他キャラたちにも注目!
まぼろしお蝶
「まぼろし」と「蝶」。
儚さ・華やかさ・危うさ・美しさ、すべてを兼ね備えた、まさに名前だけで語れるボスキャラ。
「お蝶」にはどこか遊女的で妖艶な響きがあり、
そのくせ“幻術”を操る戦闘スタイルとピタリ一致している。
しかも、“本名が明かされない”ことで名前そのものが正体になるという仕掛けもポイントです。
「せがれ殿」「子犬」――
隻狼をまるで遊ぶようにあしらうその口調と所作。
序盤の強敵として、勢いだけでは絶対に突破できない壁が、彼女です。
初見では完封され、場合によっては数日間、夢でうなされるほどの強さを誇ります。
しかし、そんなお蝶を乗り越えたプレイヤーの中には、
確実に“何かが変わる”瞬間が訪れる。
その戦い方は、美しく、そして妖しく――まるで舞のよう。
名前が本名ではなく“まぼろしお蝶”という通り名風の構成であることも、
キャラの存在感に不気味な厚みを加えているのです。
七面武者
読めない!でもカッコいい!!
この名前だけで「何かとんでもない和風ヤベェやつ来る…!」って思わせるセンス。
- 「七面」=多面性/神格性のイメージ
- 「武者」=武人、戦う者、魂の職業名
→ この組み合わせはまさに“仮面の多重人格剣士”みたいな
プレイヤーの脳内で自動補完される系ネーミング
剣聖・葦名一心(けんせい・あしないっしん)
“剣聖”という尊称がついた時点で、
「あ、この人ラスボス級」って察知するネーム設計。
しかも「一心」よ!?
→ 意志の強さ、覚悟、執念、全部を詰め込んだ一文字+一文字。
「葦名を守る」という名前の呪いを背負い、
死してなお葦名の剣として生き続ける…そんな物語までも見えてくるのです。
技名にも注目!和風ネーミングの極みは“流派技”にあり
『SEKIRO』では、キャラ名やタイトルだけでなく、
技の名前にまで「和のセンス」が詰め込まれています。
しかもそれが、単なるかっこよさだけではない。
音・字面・意味・世界観すべてが設計された“名前の小宇宙”なんです。
【寄鷹斬り】
すでに語感からして鋭い。
「寄る」「鷹」「斬り」。
一瞬で“回転しながら獲物へ飛びかかる刃”のビジョンが浮かぶ技名。
しかもシンプルなのに、動き・重さ・鋭さがすべて伝わるのがすごい。
【奥義・仙峯寺菩薩脚】
“菩薩”がついてるのに、思いっきり足技で蹴ってくる仏門系フィジカル。
「宗教×蹴り」ってどんなセンス!?でも超強いからOK!
「仙峯寺」という地名・流派を技名に組み込むことで、
その寺に伝わる“秘伝の格闘”感がMAXに!
【秘伝・渦雲渡り】
もはや技名ではなく詩。
「渦」と「雲」で風と気配の描写、
「渡り」でその中を滑空するイメージ。
プレイヤーが想像で補完したくなる名前=それはセンスの勝利。
【秘伝・竜閃】
はい、出ましたネーミング界の“看板技”。
「竜」+「閃」で、速さ・強さ・神格感の三重取り。
この名前を付けたら、もうキャラの中の人がヘボでは許されないやつです。
最低でも「一騎当千」っぽい動きをしなきゃ名乗れないですね…(フレンド期待値MAX)
【秘伝・桜舞い】
舞うように斬る。しかも“雷返し”まで出る。
美しさと殺意の融合ネームここに極まれり。
女性キャラでこの名前をつけたら、
戦闘中ずっと「無音スロー演出」が流れてる気がしてくる不思議な魔力がある。
和風漢字ネーミングの宝箱たち(アイテム編)
さらに、SEKIROの世界では、技以外にもアイテム名もエグいですね。
- 阿攻・吽護:攻守の仏教対になる言葉。阿吽呼吸まで連想させる語彙センス。
- 月隠:月が隠れる=忍び寄る影、静かなる暗殺の香り。
- 夜叉戮:もはや読ませる気がない。「強そう」に全振りした暴力的造語。
これらはゲーム内の効果アイテムなのに、
“名前だけで性能を語れる”レベルの完成度を誇っているのです。
かっこいいゲーム名前研究 SEKIRO|まとめ
SEKIROの世界での名前は、
まさに言葉によって構築された芸術って感じですよね。
技名って、ただの動作説明ではなくて、
セリフのように口に出したくなる、そんな言葉ばかりです。
和風のキャラ名を考えるときは、
漢字や平仮名をうまく取り入れて、
かっこよさだけじゃなく、美しさや儚さもまとった名前にしたくなります。
これぞ「ネーミングで魅せるセンス設計」――まさに流派の極意!
ということで、最後までお読みいただきありがとうございました
今回は『SEKIRO』という作品を通して、
名前のセンスに詰まった意味や響きの奥深さを掘り下げてみました。
今後もさまざまなゲームタイトルから、
「ゲーム名前のかっこいいヒント」を紹介していきますので、
ぜひ他の記事もチェックしてみてくださいね。
以下では、ゲームタイトル別の“ネーミングセンス”をジャンルごとにまとめています。
- 👉 和風ネームの極意をさらに深掘り!
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