ドラクエの泣ける曲だけにとことんこだわってみた!

以前、ドラクエのBGMランキングの記事をアップしましたが、その中でも「泣ける曲」がまだたくさんあるよな〜と思ったので今回は「ドラクエの泣ける曲」だけに絞ってご紹介したいと思います。

どうも♪そんな音楽好きのだださんです。

ゲーム音楽って今でこそ自由に表現できますけれども、ファミコン〜スーパーファミコンの時代なんて制限だらけで大変だったんですよ。
特にファミコン!同時に出せる発音数なんてたったの3音(+ノイズ1音)ですよ?
ご自身でサウンドプログラミングが出来た「すぎやまこういち大先生」だからこそ、同時発音数の隙間を上手に埋めたり、音楽以外の様々なテクニックを使ってこの制限の中で最大限に印象的な曲をいくつも生み出したのだから完全に神ですよ。神!!

ドラクエには泣ける曲がまだまだある!

すぎやまこういち大先生は超天才的なメロディメーカーですが、そのメロをオーボエやフルートなどの木管楽器に振るのがうまい。というか主に木管楽器を意識して作曲された作品が多いのではないでしょうか。
ソロ楽器に特化した旋律は、どれも本当に美しく神がかっていますよね。

そんなドラクエのBGMって、たとえそのシーンが明るかろうが楽しい雰囲気であろうが涙を誘うことがあるんです。
どんなシーンであっても泣ける曲ってのは、不思議と泣けるんです。

というわけで前回の記事では載せきれなかったドラクエ歴代BGMの中から「これは泣けるぜ!」って曲をさらにピックアップ!

【村(昼/夜どちらも)】-ドラクエⅢ

え、初っ端から村の音楽?って思ったでしょう?普通に明るい曲なので確かに意外な印象だと思います。
シリーズを通して町より村の方が落ち着いた安心感のある曲が多いと思いますが、ドラクエⅢの村は特にそう思います。
「ヤバイ!早くセーブしないともう全滅する」と瀕死の戦闘を経て逃げ込んだ先が村だった時の安心感はヤバかったなぁ。そういう意味でも「泣ける曲」。故郷に帰ってきたかのような優しいメロディが心地よいですね。
特にリメイク以降では夜バージョンのアレンジもあり、昼に比べてもっともっと優しさが増しています。
キラキラした星が散りばめられた平和な夜空が思い浮かびますね〜。
長い冒険の中の一時の癒やしって感じでとっても好きな曲です、穏やかであたたかく優しいメロディが涙腺を刺激します。

【愛する人へ】-ドラクエⅦ

愛すると言っても異性とも限らなければ、恋愛とも限らない。
友や大切な人との別れなど、寂しさや悲しさや優しさや感謝やらがないまぜになった曲。
ドラクエⅦではいくつかのシーンで流れる貴重な曲ですが、この曲といえばやっぱり…ずっと最後まで冒険をしたかった親友キーファとの別れのシーンですね。え〜!ここでサイナラするの!?
それでも、やりたいことを見つけた友の意志を尊重してあげるのが親友ってやつですよ。
もう、別れる直前の「旅の扉」の前で号泣ですよ。
でもどうせまた後半あたりで再会出来るんでしょ?と思ったらホントに二度と会えなくて、某FFのエアリスと言いゲームのストーリーって段々とシリアスで複雑になっていった時代でした。

【哀愁物語】-ドラクエⅤ

Ⅴの主人公は非常に悲しい背景を持った青年ですよね。
俗に「天空シリーズ」と呼ばれていますがⅣとⅤの主人公の背景はとにかく重くて悲惨。
この曲はⅤで流れる曲ですが主人公の父「パパス」と母「マーサ」と再会する場面や、回想シーンなどで使われています。
割と様々な場面で流れる曲ですが、やはり涙腺崩壊となるのはクライマックスの「エビルマウンテン」で母のマーサと青年になった主人公が出会うシーンですね。主人公は母親の記憶がほとんど無いのにようやく再会出来たと思えば…ミルドラース許すまじ!でもやっとパパスと一緒になれて良かったねマーサ。

ところで、この曲は始めは悲しげなマイナーな曲調ですが少しすると明るいメジャーな曲調に変わるじゃないですか?
これもオケで演奏するならフルートなどの木管楽器に該当する部分なのですが、冒頭で紹介したドラクエⅢの村の曲と雰囲気が少し似ている気がしませんか?まさに、すぎやまこういち節ですよ。
この部分だけをピックアップしてⅢの村のBGMの後ろに足しても全く違和感がないくらい。
ドラクエの歴代BGMランキングでも泣ける曲ということで有名ですが、ちょっと雰囲気の似たドラクエⅢの村の曲でも泣けるっていう理由が伝わりましたでしょうか?

エンディングの中から泣ける曲(orフレーズ)を選んでみました。

【結婚ワルツ】-ドラクエⅤ

Ⅴのラストを飾る「結婚ワルツ」、間違いなく泣ける曲…か!?
曲単体を聞いただけでは正直泣くほどの感動はなく、美しいワルツの曲だなと感じるくらいでしょうか。
しかし、長く辛いⅤの旅のラストに流れた場合はどうだろうか?
親から子へ、そして親になり、またその子へ…と命を受け継いでいくというそもそもが泣けるストーリーで、ラストはシンプルにハッピーエンドなのが良いですね。やっと幸せを掴むことができた主人公とビアンカ(ビアンカ一択!)。
それまでのドラクエのエンディングテーマにある「孤独感のある寂しげな旋律」が一切ない、純度100%の幸福な曲。
長いストーリーの終わりを締めくくる「めでたしめでたし感」が詰まった至極のフィナーレ曲だと思います。

リアルタイムでⅤをプレイした頃の私は中学生か高校生だったのですが、プレイ前は「ドラクエ」と「結婚」が結びつかず、なんだか今回のドラクエは今までのドラクエらしい感じではなさそうだなぁ…なんて勝手にネガティブな想像をしていました。
年齢的に思春期ということもあって結婚や子どもが産まれることについて妙に敏感だったのかも知れません。
しかし、プレイしてみれば文句なしに楽しめる作品でしたね。
主人公ではなく子どもが伝説の勇者という設定も斬新で、むしろ親になった今リプレイしたくなる作品です。
どちらかと言うとパパス側の目線でプレイできる気がします。

あと、嫁さんはビアンカ一択!ビアンカ以外認めません。

【フィナーレ】-ドラクエⅠ

記念すべき第一作目のフィナーレです。
始めはとにかく「幸せ♪めでたしめでたし」な雰囲気の曲ですが、途中で展開が変わり少し哀愁漂う切ないメロになる部分が、堪らなく大好きです。
これをすぎやまこういち大先生の【秘伝のタレ】的な手法だと勝手に思っていますが、ハッピーエンドなのになぜこんな切ない部分があるんだろう?すごく悲しくなると思った小学生の私でした。
この切ないメロディを聴くと、胸がギューッと締め付けられるような感覚になっていたんですよ。
特にファミコンのチープなサウンドで聴くとより切なさが際立つメロディなんです。
いやぁ、私はなんて繊細な心を持った子どもだったのでしょうか!
※この頃は毎週水曜日の習い事のプールが心の底からイヤでイヤで仕方がなかった時期なので、原因は多分ソレじゃね?

以降、神曲がバンバン出ていることもあってか、数あるドラクエの曲の中でも注目度が低めに感じる曲ですが、私にとっては、ものすごくインパクトの強い曲です。
ドラクエ以前のゲームってそれまでちゃんとしたエンディングが用意されているものは少なかったんですよ。
※もちろんあるにはありましたが。
もともと映画好きのだださんは初めてドラクエⅠのエンディングを見た時に、まさかゲームのラストでエンドロールが流れるとは思わず驚き、感動した記憶があります。
それ以来、ドラクエシリーズをクリアするとしばらくの間は毎日エンディングを見るためだけにプレイしていました。

【そして伝説へ】-ドラクエⅢ

これはもう、説明する必要がないほどの最高傑作!
今回の記事でもやっぱり紹介したくなってしまいました。
個人的にはすぎやまこういち作品の中で比較対象がないくらいに圧倒的No.1の曲だと思っています。
ⅠとⅡをリアルタイムでプレイしてⅢのラストで衝撃を受け、腰砕けになっている小学生相手にこんな超大曲を聴かせたら…その思い出は一生物の宝ですよ。
さて、どこが泣けるか書かなきゃですね。
だいたい50秒くらいのところで一度だけ流れる寂しげで孤独な旋律。これですよ!!
それまでの冒険を振り返っているような、そしてもう二度と生まれ故郷には戻れないような寂しさを感じるような。
8bitのサウンドで聴いても泣けますからね、オケバージョンで聴いたら確実に漏らしますよ。
ちなみにストーリー考察では勇者たちはその後、ルビスの力によってアリアハン大陸に帰ることが出来た説もあるらしいです。

おまけ【おきのどくですが】

おきのどくですが
ぼうけんのしょ ◯ばんは
きえてしまいました。

はい!これがドラクエ全作品の中で一番泣ける曲でございました。

「泣く」という単純な感情ではなく、これはもう「絶望」。
この世には取り返しのつかないことがあるのだと知った初めての出来事でした。
冒険の書が消えた時のあの感情は、大人になった今でも言語化出来ていません。

すぎやまこういちはドラクエで何曲くらい作曲したのだろう?

ドラクエの曲はシリーズ関連作品含めると全部で500曲以上は書き下ろされています。
もちろんお一人で!
そして何がスゴイかと言うとこの全曲、どれをとっても「すぎやまこういちの作曲だ」と一発でわかるほどオリジナリティに富んでいることです。確かにどんな作曲家でもジャンル問わず特徴はありますが、ここまで個性が際立ったメロディーとアレンジを生み出せる作家はなかなかいませんよね。
すぎやまこういち先生が亡くなられた年のNHK紅白で「そして伝説へ」が生演奏された時は、ボロボロ泣きながら感謝の気持ちで胸がいっぱいになりました。

偉大な作曲家が旅立たれましたがドラクエの曲はこれから100年、200年と後の演奏家たちによって受け継がれていくことでしょう。

というわけで、今回はちょっと偏りがあったかも知れませんがドラクエの中でも「泣ける曲」に絞って紹介しました!

最後までお読み下さいましてありがとうございました。

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DADA -だださん-
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