なんとなく気にはなっていたけど、まだ手を出していない人がきっと多いゲーム――
そう…CONTROL
そんな方に、このゲームの“ヤバさ”をお伝えしたいと思います。
「世にも奇妙な物語」の世界にでも迷い込んだかのような、
意味不明すぎる建物と、さらに意味不明な日本語ローカライズ。
そして超難解なストーリーの中を必死に進んでいく“死にゲー”認定アクション。
そう、それが『CONTROL』なんです。
ゆえに「つまらない」「意味不明」といった声は、国内外問わずちらほら。
redditでも“混乱するほど奇妙”と言われる作品です。
でもね――このゲームは、やるべきなんです。
むしろ、この“意味不明さ”こそが美しい。
ということで今回は、そんな『CONTROL』の魅力を、私だださんの視点で語っていきます。
……ただし、語る私自身も意味不明なので、
本記事は意味不明なまま終わるかもしれません。
Controlってどんなゲーム?
PS Plusのフリープレイで遊べるこの一作――“コントロール”。
まるで世にも奇妙な物語に出てきそうな異常な空間、“オールド・ハウス”と呼ばれる建物の中で、あなたは予想を超える力を手に入れ、世界が普通ではなく変わっていく感覚を味わうことになります。
開発はフィンランドの Remedy Entertainment。彼らが作る作品には常に“普通じゃない何か”が宿っていて、今回はその極致と言っても過言ではありません。
そのゲーム内容をざっくり言うと――
CONTROLのストーリーは“意味不明”でも、それが魅力
「CONTROL」を語るうえで、まず外せないのが“ストーリーの意味不明さ”です。
ただ、これは日本語訳がちゃんとされていないからなんだろうな。
きっと英語がしっかりと理解できるレベルなら、相当面白いストーリーなんだろうと思っていたんですよ。
ということで海外のスレッド、redditをチェックしてみました。
きっと海外のプレイヤーなら参考になる意見を書いてくださっているハズ!
「途中から理解を放棄した」
redditのサイトより
「翻訳が混乱を加速させる」
「ストーリーはよく分からなかったけど、別に気にならなかった」
「マップは使うな。探検して、周りを見ろ」
…
……
………
なかなか素敵なレビューが多数。
海外とか英語とか、関係ないみたいですね。
でもその“わからなさ”が、なぜか心地いいのです!!!
まるで監督の夢の中を覗いているような映像体験で、
何が起きているのかは説明されないまま、
ただ雰囲気と音と光の演出に引きずり込まれていく――
そう、理解よりも没入を優先するゲームなんです。
ちなみにCONTROLを少しでもプレイしたことがある方ならわかっていただけると思うのですが、
こんなレビューもありました。
「正直言って、浮遊岩投げシミュレーター」
Yes!そうだ。
このゲームはストーリーがどうのこうの以前に、
物理演算の技術に感動するゲームなのです。
「投げる・壊す・吹っ飛ばす。」
その物理演算技術の高さにいちいち感動しながら、
CPUとGPUをガンガン使って“ハードの冷却ファンをいかに回すか”を追求していく作品なんです。
ストーリー? えぇ、ストーリーももちろんありますよ。
では続けていきましょうね。
CONTROLのグラフィックは極限のリアリティ
「CONTROL」には、ちゃんとストーリーがあります。
……あるんだけど、たぶん普通に理解しようとすると心が折れますよ。
ストーリーはちゃんとあります!
『FF13』の「パルスのファルシのルシがパージでコクーン」どころの騒ぎじゃない。
こっちは「ヒスのSCP財団がポスターでOOP」みたいな世界。
FF13の方がよっぽど理解できると思うレベルです。←ホントに。
でもね、わからなくても大丈夫。
なぜなら、このゲームは物語を理解するより、雰囲気を感じる方が正解だから。
薄暗いオフィス。
無機質に並ぶデスク。
静まり返った廊下で、急に何かが宙に浮かぶ。
やたら広い部屋。
この一瞬一瞬が、もう映画です。
グラフィックはハンパなく美しい
グラフィックは極限のリアリティで、
照明の角度、ホコリの粒、床に反射する蛍光灯の光までが意味を持っています。
ビルのような閉塞的な空間でグラフィック技術を突き詰めていくと、
こんな細かい部分にまでこだわるのか!と感動すると思います。
Remedyが見せたかったのは、
「超能力で敵を倒す快感」よりもむしろ――
“異常な世界の美しさ”そのものなんだと思いました。
オープンワールドのように雄大なロケーションがあるわけでもなく、
舞台は冷たいビルの内部ばかり。
それでも、思わずスクリーンショットを撮りたくなる瞬間が何度も訪れます。
海外のユーザーのスクショでめっちゃ美しいのがあるので少しご紹介しますね。





こんな感じでヤバイくらいに圧倒的なグラフィックの美しさがあります。
スクショ時の効果も多少あるかとは思いますが、リアルタイムにプレイしていても相当美しいです。
だからこそ、ストーリーが意味不明であっても、
つい「もう少しだけ進めてみようかな」とプレイしてしまう。
そして何よりも、意味不明ながらも「なんとか理解したい」「ストーリーを楽しみたい」と思わせるだけの、
超独特な物語でもあるんです。
Remedyが見せたかったのは、
「超能力で敵を倒す快感」よりもむしろ――
“静の中の異常”の美学、そして異常な世界の美しさそのものなんだと思うわけです。
それで、CONTROLはつまらないって本当なの?
ではここで、私がプレイして感じたことをストレートに書きたいと思います。
今回のテーマである「つまらないって本当?」という部分ですが、
決してそんなことはありません。
これはどんなゲームにも言えることですが、
“つまらない”と感じる意見の多くは、軽く触れて意味不明なまま終わってしまった場合に出てくる、
最も簡単で伝えやすい表現なんですよね。
確かに難解なストーリーゆえ、「日本語ローカライズもう少し頑張って!」と思う部分はあります。
でも、よくセリフに注目してプレイしていると、意外と理解できる内容になっています。
また、英語がある程度わかる方なら、日本語字幕と音声を併用すると物語がより深く入ってくる。
……ただし!この作品のストーリーを第三者に説明するのは、相当難易度高めです。
もう、「考えるな、感じろ」これに尽きます。
SCP財団大好きっ子あつまれ
都市伝説的・サイエンス的な要素が多く、
ゲーム中に登場する“書類”を読み物として楽しめる人にはドハマリ間違いなし。
ジャンル的には「死にゲー」かよってレベルの激ムズTPSなんですが、
あの黒塗り書類や実験報告書など、SCP財団オマージュ全開の世界観がたまらない。
知る人ぞ知るSCPネタが散りばめられていて、資料を読むたびにワクワクします。
はい、あんな感じの世界観が大好きな人は迷わずプレイしてほしいです。
アクションが本当に難しいけど、どうにかなる
敵はバンバン出てくるわ、硬いわ、回復は限られてるわで、
まさに洋ゲー特有の高い難易度。
しかも、やられる→ロード→再挑戦のループがけっこうストレス。
「ストーリーに集中したいのに、なんでこんなに死ぬんだ!」って思うこともしばしば。
ロード時間の長さは特にネックですよね…。
でも大丈夫。
設定項目の中に“チート機能”があります。
完全無敵、弾薬無限、リロード短縮、被ダメ軽減など、細かく調整可能。
無敵すぎてつまらないというよりは、
「このくらいの難易度で遊びたい」という理想バランスにできる感じ。
特にダメージ回復は敵を倒したときしか出ないのでかなりシビア。
私は被ダメを少し抑える設定で、アクションの緊張感を残しつつ楽しみました。
マップが見にくい!!
これ、マップ頼り派には地獄です。
建物の構造が似すぎていて、どこを歩いているのかわからなくなる。
一応ファストトラベルはあるので、一度行った場所には戻れるんですが、
初見のエリアでは確実に迷子になります。
海外ユーザーのコメントで印象的だったのが、
「ショッピングモールを歩くかのごとく覚えろ!!」
redditのサイトより
……つまり、そういうことです。
マップ機能は“おまけ”程度で、開発側としては
「歩いて体で覚えてほしい」という意図があるんだとか。
※それって面倒くさいってことでは…?
いいですか?
目で見て、歩いて、覚えましょう。
それが正解です。
謎解きはいい感じの難易度
この手のアクションにはおなじみの謎解き要素。
ただしCONTROLでは、無駄に難しすぎることはありません。
あちこちお使いのように走り回ることもなく、
基本はその場で完結するタイプ。
ただし場所によっては部屋がやたら広くて探し物をすることはありますが、
頭を抱えるような難問ではなく、
カメラをよく動かして観察すれば自然と解けるものがほとんどです。
まとめ
結論から言うと――
CONTROLはつまらなくない。でも意味不明は、あってる。
プレイしていると常に「?」が頭に浮かぶのに、
気づくと夢中になっている。
そんな“理屈では説明できない面白さ”があるゲームです。
あとはいろんな超能力を覚えていって、敵を吹っ飛ばせるようになったあたりから
一気に面白さが加速します。
でも、敵がワラワラ出てくるわ、まぁまぁ強いのでやはり難易度は高いです。
チート使いましょう!迷わずチートを!!
映像も音も、そして不気味な静寂さまでもが作品世界を作り上げていて、
気づけばプレイヤー自身がこの異常な空間の一部になっている。
たしかにストーリーは万人受けではない超難解です。
でも「理解できない=面白くない」ではない。
むしろ“理解できないままでも楽しめる”という、
ゲームの新しい形を見せてくれる一本だと思います。
個人的には書類をよく読んでもうこの世界にハマるのが一番良いかと思います。
そこが、好みの分かれ道かな?とは思いました。
PS Plus(Extra以上?)で配信されている今こそ、
ぜひこの“意味不明な美しさ”を体験してみてください。
プレイ後、あなたの頭の中にもきっと“ヒス”が残響するはずです。
まずはぜひプレイしてみてくださいね。


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