映画 『Sky ふたつの灯火』のエンディング。
優しく儚げなピアノの旋律とウィスパーのような優しい歌声―
静かに流れるあの歌に、胸がきゅっとなった方も多いのではないでしょうか。
日本劇場版エンドソング『Gifts』を歌うのはミュージシャンの 「コトリンゴ」 さん。
初めてその名を知った人も、どこかで聴いたことがある…と感じた人も。
この記事では、そんなコトリンゴさんの音楽や活動について、丁寧にご紹介していきます。
映画をきっかけにコトリンゴさんに興味を持った方へ、
“このページさえ読めば大丈夫”と思っていただけるような、小さな音楽辞典を目指して。
私、ライター・KARAが、心を込めてまとめました。
あなたが気になる情報が見つかりますように—。
コトリンゴとは?音楽とともに歩む女性アーティスト
映画『Sky ふたつの灯火 -前篇-』の日本劇場版エンドソングとして流れる『Gifts』。
その静かでやさしい音の余韻が、物語の最後に寄り添うように心を包みこみます。
この曲を歌うのはアーティスト コトリンゴ(kotringo) さん。
コトリンゴさんの本名やプロフィール
コトリンゴさんは、大阪府出身のシンガーソングライター、ピアニスト、作曲家です。
はい、「歌う・演奏する・創る」の最強コンボですね。
本名は 三吉里絵子(みよし りえこ) さん。
1978年生まれで、幼い頃から音楽に親しみ、5歳からピアノを—
なんと7歳!?で作曲を始められたとのことです。
高校卒業後は神戸の音楽学校「甲陽音楽院」で音楽を専門的に学び、その後、世界的に有名なバークリー音楽大学(米国)に特別奨学金を得て留学。
ジャズ作編曲とピアノ演奏を学びながら、多くの賞を受賞し、ニューヨークでも演奏活動を行っていました。
ライブ映像から伝わる、本物の音の息づかい
ご本人のYouTubeチャンネルではライブ映像も多く、超実力派のアーティストさんなんですよ。
かなり本格的なJAZZテイストの曲から、『Gifts』のようなメロウでしっとりとした曲まで。
その対比が素晴らしいのですが、歌声は一貫して独特の「中低音の優しい歌声」。
このウィスパーボイスが彼女の最大の魅力だと私は思うんですよ。
ただ聴いているだけで気づけば“草原にトリップしてしまいそう”なほどに包みこまれてしまいます。
それこそSkyの映画を見た方は、シアタースピーカーで『Gifts』をダイレクトに聴いて
彼女の深みのある声が体中に染み込んだのではないでしょうか?
彼女の才能を見出したのは、坂本龍一さん
コトリンゴさんは日本に帰国後の2005年、J-WAVEの音楽番組『RADIO SAKAMOTO』のオーディションコーナーに自作曲を投稿。
知る人ぞ知るラジオ番組『RADIO SAKAMOTO』といえば、音楽家・坂本龍一さん!
彼女の曲と歌声の魅力に坂本龍一さんも「本物来た!」って思われたでしょうね。
坂本龍一さんから「本当にいいね。曲も、歌声も、音の重ね方も素晴らしい」と評価され、
翌年にはロハス・クラシック・コンサートに出演。
2006年、アルバム『songs in the birdcage』で本格的なデビューを果たします。
まさに人々に音楽を届けるために生まれてきたアーティストなんですね…。
日本劇場版エンドソング『Gifts』ってどんな曲?
まだ全貌は明かされていない、でも世界観は一瞬で伝わる
今のところ、『Gifts』という曲は『Sky ふたつの灯火 − 前篇 −』日本限定劇場用予告編の冒頭で少しだけ流れる程度ですが、その断片からすでに映画の静寂と優しさを投影しているようにも感じられます。
公式では、この日本劇場版エンドソングを選んだ理由として、映像の「テーマにふさわしい」
と制作チームがコメントしています。
トレーラーでも雰囲気が伝わる、音と映像の共鳴
公式サイトやyoutubeチャンネルで公開された日本限定の劇場予告編では、梶裕貴さんのナレーションと共にコトリンゴさんのピアノと歌声が流れ、映像に柔らかな彩りを添えている様子が見られます。
ゆったりとしたメロウな3拍子の曲で、歌い出しからとーっても優しく包みこまれてしまいます。
ユーザーからは「音楽が入るだけで涙が出そう」「最後に心がほんわりする」といった投稿も散見され、まさに“静謐×温度”を結ぶ”エンドソングとしての役割を担っているようです。
それと、Xでのコトリンゴさんご本人のポストがとっても可愛いなって思いました。
「Sky」すごい世界観なの😭参加出来て嬉しいです。語彙力なくて申し訳ない…
— コトリンゴ kotringo (@kotringo) June 24, 2025
私もはやく劇場で見たいです
——-
映画『Sky ふたつの灯火 – 前篇 -』公開情報第2弾!劇中ナレーションをSkyスペシャルサポーターの梶裕貴さん、エンドソングをコトリンゴさんが担当 https://t.co/zKpyNKwAGk via @PRTIMES_JP
こんな素直で透明な人柄があるからこそ、音にも余白や奥行きが宿るんだなと感じました♪
Sky映画との相性は抜群
Skyの世界観は「切なさや儚さが混ざりあう、優しい光の物語」のような印象。
一見美しいのだけれど、ノスタルジックでどこか寂しげな感覚にもなるんです。
そして映画「Sky 二つの灯火」はゲーム本作の原点となるストーリーとのことなので、
明るいハッピーエンドな印象はないかも…?
その余韻と温かさを映すエンドソング『Gifts』は、まるで映画の「最後の呼吸」のようにフィットしています。
制作陣も「登場するキャラクターの表情から想像が広がるような曲」と語っており、
映像と音が重なって心を解きほぐす効果を期待して抜擢されたんですね。
きっと映画を見た「星の子(※Skyプレイヤーの愛称)」たちは心がやられてボロ泣きでしょうね。
んー!今から楽しみです。
これから期待したいSkyの映画エンドソング“Gifts”の全貌
- 映画公開が近づくとフル尺の音源リリースや歌詞公開もあるかも?
- ストリーミング配信やYouTubeでの公式演奏も期待!
- もしかしたらコトリンゴさんによる公式解説コメントも聞けるかもしれませんね。
現時点では“余韻をつなぐ静かな始まり”。
でも、映画のテーマをしっかり映す歌として、もう既に観る人の心にやさしい灯火のような余韻を残しています。
※2025年7月時点の情報を元にしています。
映画公開後に新たな情報(歌詞・配信など)が発表された場合、順次追記していきますね。
コトリンゴさんの代表曲・人気曲は?
コトリンゴさんって、オリジナル曲もすごいけど、カバーも天才的!
ていうか、カバーの時点でもう「それ、コトリンゴの曲じゃん」って思っちゃうくらいに
世界観が爆誕してるんです。
そうですね、イメージで言うと…
オリジナル曲の“中身(魂)”はそのままにして、外側の服とか髪型とかをコトリンゴ流に
“お着替え”させる感じ。
しかもそのコーデが、超センス良いということなんです。
この曲がこんな素敵なアレンジに!?
しかも超似合うの!!ってなるやつ。
コトリンゴさんの曲の魅力は、“静けさ”と“あたたかさ”が同時にあるところ。
ピアノと歌声だけで、心の奥をやさしくノックしてくるんです。
ここでは、世の中で特に人気のある代表曲から、
初めて聴く人にも響きやすい私のオススメ5曲をピックアップしてご紹介したいと思います。
まずはココから!コトリンゴ入門におすすめの5曲
1. こんにちは またあした
🎵 2006年/坂本龍一プロデュース
デビュー曲にして、今もなお愛され続ける代表作。
CMソングにも起用され、日常にそっと寄り添うような“音の安心感”が魅力。
静かなピアノのイントロに、包み込むような優しいボーカル。
何度聴いても「ああ…帰ってきたな」って思える、音楽のホームみたいな存在です。
あの教授(坂本龍一さん)が彼女のピアノに驚嘆したというくらいの素晴らしい演奏なのですが
“2019 version”はピアノ+小編成のストリングス+ホルンセクションアレンジで、
さらに遊び心と大人の深みが増しているんです。
好み云々ではなく、一瞬で別世界に誘われますよ!
2. こどものせかい
🎵 2009年/映画『この世界の片隅に』サントラ
繊細な日常と記憶をテーマにした1曲。
どこか懐かしく、そして切ない。映画を知らなくても心に残る一曲です。
ピアノのアルペジオが走馬灯のように、あるいは映写機のフィルムのように
美しく流れていきます。
そこに踊るように柔らかなメロディが、心の奥の“子どものころ”に手を伸ばしてくる感じ。
懐かしさに包まれながら、今の自分をそっと受け止めてくれるようです。
なんでしょうね、きっと目を閉じて聞くと「幼い頃のあなた」が俯瞰で見えてくるかも知れません。
3. おいでよ
🎵 2010年/アルバム『ツバメ・ノヴェレッテ』収録
アップテンポなのに、透明感バツグン!
明るく優しい誘いのような曲で、リスナーを癒してくれます。
ピアノの流れに身を任せてると、歌詞よりも先に気持ちが伝わってくるの。
「一緒にいていいよ」って声を、音だけで表現してくるあたりがさすが…!
彼女が得意とするアルペジオのピアノもほのかに主張せずに温かなベースとドラムの背景に置かれている印象。
けれど、ピアノがリズムを持って前に出てきた瞬間。
歌もすべての楽器も目覚めたかのように空気が一気にワクワクさせてくれるんです。
ここまで紹介した曲すべて、現実の世界から一気にあたたかな幻想的な世界に連れて行ってくれる。
そんな気がします。
4. 漂う感情
🎵 2017年/ドラマ『100万円の女たち』主題歌、アルバム『雨の箱庭』収録
タイトルどおり、心の奥にある“名前のない気持ち”を描いたようなバラード。
ときに浮かんでは消える感情の波を、そっとなぞるような楽曲です。
余白が多いアレンジと、繊細な声の重なり。
「何も言わなくていい」って音楽に言われたような、癒し効果が高すぎる1曲です。
時折、youtubeなどのコメントで見かける『漂う感じ』『漂流感』という言葉。
そう、聴いている私達は意識がその場にとどまれず、ゆったりと漂う感覚に陥ってしまうのです。
でも、それがとっても心地よいんですよね。
あっ大変!!ちゃんとどこかに捕まってて下さいね!?
5. 悲しくてやりきれない
🎵 カバー曲/映画『この世界の片隅に』オープニング
オリジナルは1968年のザ・フォーク・クルセダーズ。
その名曲を、コトリンゴさんが“静かな祈り”のようにアレンジしています。
冒頭で私が例えた「原曲の魂をそのままに”お着替え”させた」ようなアレンジで
コトリンゴさんのセンスが光るカバー曲。
原曲の悲しさを損なわず、それでいて“美しさ”を与えてくる奇跡のバランス。
コトリンゴ というアーティストの芸術的センスが光る名演です。
夏という季節を感じさせるコップの中の氷を優しく回すような清涼感がただただ美しく。
そして耳をそばだてて聴くような遠い歌声が特徴です。
コトリンゴと『この世界の片隅に』
〜映画に寄り添い、音楽で描いた日常〜
2016年に公開された劇場アニメ『この世界の片隅に』。
戦時下の広島・呉を舞台に、ひとりの女性・すずの目を通して“日常の尊さ”を描いた名作です。
この作品の劇中音楽・主題歌・エンディングテーマをすべて手がけたのが、コトリンゴさん。
彼女の音楽なくして、この映画の深い余韻は成立しなかったと言っても過言ではありません。
音楽制作の裏側
監督・片渕須直氏と二人三脚で取り組んだ音楽制作ということで―
当時の楽器資料や編成を細かく調査し、時代の空気に“音”で寄り添うような構成がなされています。
ピアノを中心に据えつつ、木琴、ストリングス、古いラジオ風のエフェクトなど…
まるで昭和の空気をそのまま瓶詰めしたかのような、丁寧なアレンジに仕上がっています。
それでいて、決して「懐古」だけにとどまらず。
主人公すずの毎日を“やさしく見守るような音楽”に落とし込んでいて、
観ている私たちの心にもそっと寄り添ってくるんです。
音楽賞を多数受賞!
この劇伴が高く評価され、
・日本アカデミー賞 優秀音楽賞
・毎日映画コンクール 音楽賞
など、国内の主要映画賞を多数受賞されました。
コトリンゴさんの音楽が“ただの背景(BGM)”ではなく、
まるで登場人物の一部として生きていたことの証だと思います。
サウンドトラック情報
オリジナル・サウンドトラックにはなんと38曲(続編のサントラ、オリジナルは33曲)を収録!
1曲1曲が、すずの日常・心情・時代の空気を丁寧に音で描いています。
2019年には、追加シーンのための楽曲を収録した拡張版サントラも登場。
もうこれだけで“ひとつの音楽絵巻”として楽しめるクオリティです。
名曲『悲しくてやりきれない』
そして、オープニングで流れるのがカバー曲
先程のオススメの曲でもご紹介した
「悲しくてやりきれない」(ザ・フォーク・クルセダーズ原曲)。
このカバーが、もう…完っっっっ璧に作品と溶け合ってるの!!
悲しみを抱えながらも、前を向こうとするすずの姿に重なるような、
静かで、祈るような声と音の選び方。
聴いた瞬間、あぁ…この映画は、
「涙で終わらせない優しさ」をくれるんだな、って分かります。
ほかの映画音楽にも選ばれる理由
他にも、コトリンゴさんは映画音楽の分野で多くの作品を手がけています。たとえば:
- 『ちいさな英雄 -カニとタマゴと透明人間-』(スタジオポノック)
- 『ちひろさん』(Netflix映画/有村架純主演)
- 『幸せのパン』(原田知世主演)
どの作品も、静かで丁寧な人間ドラマや余白のある映像美が印象的な映画ばかり。
そしてそれは、コトリンゴさんの“感情に寄り添う音楽”と、非常に相性がいいのです。
彼女の音楽は、「泣かせよう」「盛り上げよう」とはしない。
そばにいてくれるような暖かさがあります。
観ている人の中に深くやさしい感情を残す。
そんな気がします。
映画に“音楽という名の呼吸”を与える存在――
それが、コトリンゴが選ばれ続ける理由なのかもしれませんね。
KIRINJIでの活躍と脱退|コトリンゴはバンドでも輝いてた!
ところで! コトリンゴ さんといえばソロ活動の印象が強いけれど、
実は2013年から約4年半、人気バンド「KIRINJI」に参加していたことをご存じですか?
KIRINJIのメンバーという時点で改めて音楽レベルの高さが伺えますね。
参加メンバーとしてのコトリンゴ
加入したのは2013年7月。
当時5人編成だったKIRINJIが6人組バンドとして再始動するタイミングで、
鍵盤奏者&コーラス担当として正式加入されました。
こうしたコトリンゴさんの個性が加わったことで、KIRINJIの音楽はより立体的に、
どこか“浮遊感”をまとったアーバンポップへと進化していったんです
KIRINJI脱退の背景
そんなコトリンゴさんですが、2017年末のツアーをもってKIRINJIを脱退。
脱退理由はとても前向きで、こんなふうに語っています。
「KIRINJIも自分のソロも、どちらも半端な気持ちでは出来ないと思い、ずっと悩んできました」
KIRINJI脱退時のコトリンゴさんのコメントより
さらに、KIRINJIの中心人物・堀込高樹さんも感謝とリスペクトを込めて
コトリさんのような才能豊かで自律的なアーティストが4年半の長きに渡りグループの一構成員として活動を共にしてくれたことは異例と言ってもいいでしょう。
KIRINJI- 堀込高樹さんのコメントより
と温かく送り出していたのが印象的でした。
コトリンゴさんがバンドに残したもの
2013〜2017年のKIRINJIは、まさに“コトリンゴ期”。
彼女が在籍したことで、KIRINJIのサウンドは
「都会的な洗練」+「どこか懐かしい温もり」
という絶妙なバランスに仕上がっていました。
彼女が抜けたあと、バンドはまた新たなフェーズへ。
どんなグループでもそうですがメンバーの加入や脱退により
どうしても音楽の方向性が少しずつ変化していくのは、ファンにはちょっぴり切ないですよね…。
そんなコトリンゴさんってどんな人?
音楽との出会いから本格的な活動まで、音楽にすべてを捧げる、ひたむきなクリエイター像を調べてみました。
バークリー&NY時代で育まれた“挑戦者の姿勢”
幼少からピアノを学び、バークリー音大へは特別奨学金で進学。
当初、理論が苦手だった彼女が、ジャズやクラシックと真摯に向き合い、
“コピー演奏”
“即興”
“多様なリズムへの挑戦”
を通じて表現力を磨いたそうです。
卒業後のニューヨーク滞在では、音大生特権を活かしつつも、
ピアノ講師や伴奏のバイトで暮らしを支え、
「人をびっくりさせたい」という目標に向けて努力を重ねていらしたそうです。
私もそうなんですけど、誰かをびっくりさせる(感動させる、喜んでいただく)のって、
エンターテイナーとしての追求は尽きないんですよね。
「音楽はごはん」―“生きるための必需品”
“生活の糧であり、心の栄養でもある”――
コトリンゴさんはご自身の音楽に対するインタビューで、「音楽とは“ごはん”」と語っています。
ふんわりした見た目と静かな語り口からは想像できないほどの“熱量”を持ち、
音色や楽器ごとの“魅せ方”を探求する姿勢に、深いプロ意識を感じます。
アレンジ=“音色と楽器のダンス”を楽しむ人
最近のアルバム制作では曲調に加え、“歌詞や生活感”の融合をテーマにもされています。
また、ストリングスやホーンなどのアレンジでは、
「楽器の魅力をどう引き出すか」にこだわりを持っていて、
「制作環境を高めて、音色の幅を広げたいんです」と話しています。
ハーモニーの構成や楽器の特性によってその楽器特有の美しい、最も気持ち良い音って
実際にその場で聴いてアレンジして…という調整が必要なんですよね。
うちの編集長「だださん」も言っていましたが、頭の中で鳴っている音と、実際演奏したときの音に乖離があることも多く楽器の魅力をどうすれば引き立たせるか?というのが楽しくもあり研究が尽きないんだそう。
カバー曲をご自身のカラーにしてしまう才能をお持ちのコトリンゴさんならなおさらのことでしょうね♪
多くの表現者にも尊敬される“才能のある優しさ”
ダンス公演のための楽曲制作では、パーソナルな空気感と静けさを求められ、
“呼吸が聴こえるように”と指示されたシーンでは
「自分の曲が呼吸と重なるのって、すごく感動した」と話すほど。
振付師MIKIKOさんからも「柔らかいのに引きつける声」「真っ白になる思いがある人」と評価され、
その作品に対する真摯さと共演者への敬意がにじみ出ています。
その道のプロからも確実に認められる稀有な存在のアーティストだと私も思います。
このように、コトリンゴさんは
“音楽に命をかけるひと”でありながら、
“人にも作品にも優しさと敬意を忘れない”
そんな想いを感じます。
初めて歌を聴いた方も、「こんな素敵な音に出会えて本当によかった」って感じると思いますよ。
ギフト的な優しさに包まれたい人向け 本当にオススメ曲3選
映画『Sky ふたつの灯火』の余韻を、日常に持ち帰れるプレイリスト!
絞りに絞った絶対オススメの3曲を私KARAなりの解説&リンク付きで贈りますね。
chocolate(ライブver.)
🎹 変拍子たっぷりで、ジャジーな大人の一曲。
公式ライブ映像で聴ける“音の彫刻”感がすごいんです!
かなりジャジーな曲なのに、対比するように優しい歌声が乗っかって、聴きごたえ満点です。
ライブでこそ感じるディテールと、コトリンゴさんの呼吸が伝わってくる…これはぜひ最初に聴いてほしい!
こどものせかい(ライブver.)
🎶 初期の代表曲のライブバージョン。
ピアノ+チェロというシンプルな編成で、音が美しく“漂う感じ”を存分に味わえます。
※演奏している内容はまったくシンプルではないですけどね。
美しく流れていくピアノのアルペジオが本当に美しい。
ピアノと深みのある上品なチェロだけで織りなすこのアレンジは
否が応でもノスタルジックな世界へ連れていかれます。
草原に寝そべって聴くイメージでリラックス…ね、ふわふわになれるやつ!
誰か私を
📺 ドラマ『明日、ママがいない』主題歌。
ご存じの方も多いのではないでしょうか?
歌詞と曲、編曲すべてをコトリンゴさん自ら手がけており、
切なさもあるけど“癒しと祈り”に満ちた一曲です。
歌詞も心に刺さる。
「誰か私を」は、まるで暗くて細いトンネルをひとりで歩いているような静かな始まり。
けれどサビ前、急カーブのようにふいに視界が開けて──
一気に明るい場所へ抜け出すような、そんな瞬間が訪れます。
その展開に、心ごと救われるような気持ちになる…
静けさと優しさ、そして“希望”が静かに重なる名曲です。
初めての人にも「これがコトリンゴ!」って伝わる名曲です。
まとめ|コトリンゴの音楽は「息づかい」
コトリンゴさんの音楽に共通して流れているのは、「優しさ」と「静かな力強さ」。
でもそれは、ただ“癒される”とか“優しい”という言葉だけでは語りきれません。
ちょっと聴いただけなのに、もう空気が変わるんです。
コトリンゴさんの音楽って、そんなふうに空間ごと静かに塗り替えてしまうから不思議。
たとえば、ほんの少し遅れて入ってくる音とか、ふと呼吸するみたいな“間”とか、
歌声も、張るでもなく、ささやくでもなく、「そっと話しかけられてる」ようなあの感じ。
気づくと、こっちも無意識に呼吸を合わせて聴いてるんですよね。
あの音の中に入っていくような感覚。
染みこむ、じゃなくて、“染みあっていく”というか。
……ね?こんな世界観なんですよ、素敵でしょ?
しかも、ふわふわしてるのに芯がある。
かわいい上に知性がすごい。←本当にそう思います!
そのバランスが最高で、だから何度でも聴きたくなる。
そんなコトリンゴさんが歌うエンドソング『Gifts』が流れる、映画『Sky 二つの灯火』。
これをきっかけに、彼女の音楽に出会う人がもっと増えたらうれしいなと思います。
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