「FF8リマスターひどい」――
そんな言葉を目にするたびに、私は少し胸が痛くなります。
そんな私、ダダサン・レオンハートです。
ファイナルファンタジーVIII。
1999年、PlayStationで発売されたこの作品は、
今もなお強烈な印象と共に、私の中にジャンクションされています。
ゲームで始めてボロ泣きをした。
三度の飯よりFF8が好きな私にとって、
「ひどい」なんていう表現は、正直とても受け入れがたい。
でも、SNSやレビューサイトを見ていると、
「……うん、気持ちはちょっとわかるかも」
っていう声も、確かにあるんです。
グラフィックの違和感。
キャラクターの表情や、背景とのバランス。
当時の“空気感”との微妙なズレ――
それはつまり、
「あの時のスコール」「あの頃のバラム」「心に残る“あの世界の空気感”」と
今のリマスターがうまくジャンクションできなかった違和感なのかもしれません。
今回は、そんな想いもひっくるめて、
FF8を本気で愛するファンのひとりとして、
リマスターを通して感じたこと、そして心から望む“もうひとつの未来”を、
ドローしてみようと思います。
FF8リマスターはひどい? ファンの声を見てみよう
リマスター版のFF8に対して「ひどい」「違和感がある」と感じたユーザーは、決して少なくありません。
でもその声の多くは、“作品が大好きだからこそ”の歯がゆさに溢れています。
愛ゆえに!
ここでは、X(旧Twitter)上に寄せられた、
そんなファンのリアルな声と共に、
「これが見たかった」「このスコールが動いてほしかった」という願いを紹介します。
なんか色々と思う点があるリマスター版
昨日は夜中にも関わらずFF8リマスター版配信に来て下さりありがとうございました✨初見さんも来てくれてめっちゃアドバイスたくさんくれて嬉しかった😭
— ルル🐈🎮🍚Heppoko (@HeppokoRuru) September 3, 2019
そして問題のどこがリマスターされたかの比較画像をたっくんが持ってきてくれたので貼っときます。。。
こりゃひどいwww pic.twitter.com/jlECDz21jP
FF8リマスターのひどいとかスレが立ってるけど、だいたい見た目のことばかり。
— ぬー🥃🍻🍷 (@end_of_the_nuu) September 6, 2019
それを見たくて買いたくなったじゃないかwww#FF8リマスター
FF8 リマスターやっとるが背景がぼやけていてわかりずらい。街の外の地面や背景のモデリングやらのテクスチャーがひどい…。もうちょっとどうにかならなかったのか?リマスターしたの人物だけなの?
— Black Dog 69@音楽とガンプラが好き (@black_dog6969) September 5, 2019
#FinalFantasy #FF8 #FinalFantasy8 #FFVIII #FinalFantasyVIII pic.twitter.com/TCgQjrFI4V
— FF8 Garden⚔️ (@FF8_Garden) April 14, 2025
確かに…。リマスターされているのはキャラクター達のみ。
キャラクターに対して背景のぼやけ具合の差が気になります。
あと微妙な…本当に微妙な「これじゃない」感。
自分にその技術があったならスクエニに入社してディレクターになりたい。
失礼を申し上げて本当にごめんなさい。
愛ゆえに!!
当然正式なリメイクを望む声も
もし本当にFF9をリメイクするならまずFF8リメイクして欲しいんだが pic.twitter.com/Ghd62tfiSY
— エイキway!!(音楽&ゲーム配信) (@guitarist_eiki) April 10, 2025
そう、このスコールなんだよね。
「……踊れないんだ」
— FINAL FANTASY公式 (@FinalFantasyJP) April 29, 2021
「だいじょうぶ、だいじょうぶ」
今日4月29日は #国際ダンスデー クポ💃🏻🎵#週刊FF ではこの日にぴったりなシーンやキャラクターをご紹介するクポ!
▶ https://t.co/mNePpoTIo0#FF8 #FF7R #InternationalDanceDay pic.twitter.com/dZ9XhI9EfZ
\『FF8 リマスタード』発売まであと1日!!/#FF8_0903発売 に投稿してくれた #FF8 の思い出のシーンの中から、今日はスコールとリノアのダンスシーンを紹介するクポ!ここから2人の物語が始まったクポ♪続きは明日から自分の目で確かめるクポ!((o(´ω`)o)) pic.twitter.com/S66tko2bUs
— FINAL FANTASY公式 (@FinalFantasyJP) September 2, 2019
みんな大好き、FF8屈指の名シーン。
この雰囲気なんだよ。
このダンスに不慣れなスコールが、既に魔女リノアに主導権握られている…。
愛おしい。尊いシーン。
😩#FinalFantasy #FF8 #FinalFantasy8 #FFVIII #FinalFantasyVIII https://t.co/R8EhRLwVES pic.twitter.com/FI5faVhywe
— FF8 Garden⚔️ (@FF8_Garden) April 17, 2025
Mana様ことキスティス大先生もリマスターの出来には少々呆れているご様子?
この溜め息はまだ「臭い息」をラーニングする前なので問題ありません。
ファンが望んでいたのは、このスコールだ
求めていたのはこっち
SNS上でリマスターに違和感を覚えたファンが、
「これだよこれ!」「この顔が見たかったんだよ!!」と望んでいるポストが存在します。
それが、スクウェア・エニックス公式のXによって投下された、この1枚――。
クポ~!
— FINAL FANTASY公式 (@FinalFantasyJP) August 23, 2023
今日8月23日は『ファイナルファンタジーVIII』に登場する、
スコール・レオンハートのお誕生日クポ🎂
記念に #週刊FF にてスコールを紹介中クポ!
おめでとうクポ~!
▶ https://t.co/opfORqCEV2#FF8 pic.twitter.com/4djF0OSfkm
動いてほしいのはこのスコールなんだよ!!!!
このスコールを、
このクオリティで、
この“鋭さ”で、
今の技術で動かしてほしかったんだ。
🎂Happy Birthday🎂
— FINAL FANTASY公式 (@FinalFantasyJP) August 23, 2020
今日8月23日は『ファイナルファンタジーVIII』の主人公スコール・レオンハートのお誕生日クポ!
ということで今週の #週刊FF ではスコールについて紹介しているクポ~🦁
記事はこちら
▶ https://t.co/ngMm9xUDAv#FF8 pic.twitter.com/5AmoWzWN1Y
\『FF8 リマスタード』本日発売!/
— FINAL FANTASY公式 (@FinalFantasyJP) September 3, 2019
お待たせクポ~~!『FF8 リマスタード』ついに今日からプレイできるクポ!みんなにいっぱい遊んでほしいクポ! 各ストアはこちら⇒ https://t.co/m87Tvoznxf pic.twitter.com/SUc5CTatJn
リマスターの顔じゃない。
ディシディアでもない。
ちょっと幼く可愛い感じでもなく、現代風のイケメンでもない。
私たちが求めていたのは――
“90年代という美学”を纏った、鋭く静かなスコールなのです。
もう今のスコールとは全然色気とオーラが違う!
ところでスコールのモデルって
当時、スコールのビジュアルにはさまざまな反応がありました。
ファンの間では「マリスミゼル時代のGacktに似ている」
いやいや「GRAYのTERUでしょ」
という声が多く、
実際にGackt(GACKT)氏本人もスコールを気に入っていたという話もあります。
なお、当時のスクウェア公式(野村哲也氏)によれば、リバー・フェニックスがインスピレーション元とのこと。
個人的にはキスティス先生がどこからどう見てもMana様なのでノムリッシュは絶対マリス好きだったのではないかと思ってますけどね!
てことでスコールのモデルは当時のGackt氏だと思っています。
でも、その完璧なビジュアルとは裏腹に――
スコールの性格は超・根暗で、不器用で、可愛い。
父親似の独り言ブツブツ言う子。
そのギャップがあったからこそ、
スコールは“ただのカッコいい主人公”ではなく、“記憶に残る存在”になったのです。
ファンが見たいのは、アルティマニアレベルの映像がリアルタイムに動く世界
理想形が動いたならそれでOK
スクウェア・エニックスが誇る究極の書籍『アルティマニア』。
そこに描かれたスコール、リノア、サイファーたちの姿は、
まさにFF8という作品の“理想形”でした。
肌の質感、髪の流れ、表情の陰影――
まるで1枚の詩のようなそのビジュアルは、今でも多くのファンの記憶に刻まれています。
そして、私たちが本当に願っているのは、ただの「高画質化」ではないのです。
“あのクオリティで、あの空気感で、リアルタイムにキャラたちが動く”
それこそが、
FF8のリメイクにおける“唯一無二の価値”だと思うのです。
FF8ファンゆえの切実なリメイクへの想い
少し蝋人形のように見えても構わない。
完璧じゃなくてもいい。
でも、あの頃のスコールたちが、
今の技術で本当に“存在する”世界を見てみたい!!
その願いは、グラフィックだけでなく――
“当時の空気”ごと、動かしてほしいという願いでもあるわけです。
もしファン一人からいくら投資したらリメイクできますかね?
……え、やっぱ無理?そうだよね……
でも、どうしても、あの世界がもう一度見たいんです。
一人一人のファンが、
人生の思い出とともに“課金”できるなら、
私は迷わず出すよ。
だってあれは、私の記憶そのものだから。
FFⅧのリメイクを形にするには、ビジネス的な壁がある?
FF8のリメイクを望む声は、今も絶えず存在しています。
でも、それが“実現しない理由”も、私達ファンなら薄々わかっている。
特殊な要素がプレイヤーを選んだ
FF8という作品は、ファンにとっては唯一無二の神作。
けれど、ゲーム全体の評価としては“極端に分かれる作品”でもあります。
- システムが特殊(ジャンクション/ドロー/レベルの概念)
- キャラ育成の自由度と引き換えに“やりごたえ”が薄いと感じられる
- ストーリーのロマンチシズムが、合う人と合わない人にくっきり分かれる
※愛を感じてほしい!!
つまり、どれだけ愛されていても、
「売上見込みの読めないリスクの高いリメイク」になってしまうんです。
FF7もまだ途中段階
しかも今、スクエニはFF7リメイクプロジェクトの真っ只中。
あれだけ予算をかけた超大型リメイクがある中で、
もう一つのナンバリングを同じ熱量で作る――
それは“夢ではあるけれど、現実にはとても難しい”
ファンは知ってるんです。
この世界に「コスト」も「リターン」も必要だって。
でも、それでも。
心のどこかで、諦めきれない。
Eyes On Me問題――それは、“再現不能の奇跡”という現実
そしてもうひとつ、FF8リメイクが難しいと言われる理由に、
“音楽”の壁が存在します。
本作の象徴ともいえる楽曲――
「Eyes On Me」は、ただの主題歌ではありませんでした。
- 作中の歌姫ジュリアが歌い
- 物語の主軸に深く絡み
- そして、ラグナとジュリア、スコールとリノアという“時代を超えた想い”を繋ぐキーワード”
これを、リメイクで再び使うには、
【「権利」や「契約」の壁】が立ちはだかります。
- 歌手・フェイ・ウォンの使用契約
- 海外配信時の音楽利用の制限
- そもそも再収録 or 新曲か?などの判断
“あの曲じゃないEyes On Me”では、もうダメなんです。
独特のクセと訛りのあるフェイ・ウォンのあの声、あの音色、あのアレンジ――
それがあったから、FF8は永遠になった。
完璧すぎるあの曲。リメイクでそれを再現できるかどうか。
それも、FF8という作品が“本気で手をつけづらい”理由のひとつなのかも知れませんね。
いまでも「Eyes On Me」を聴いている私としては絶対にあのテイクでなければ心が動かないと思います。
TVCMでフェイ・ウォンの声を聴いた時に一気にFF8の世界に引き込まれましたからね。
作中に歌が流れる(しかもストーリーに重要な要素)というのも当時新しくて衝撃を受けたなぁ。
【まとめ】だから私たちは、今日も記憶の中でスコールと旅をする
いつかリメイクが来るかもしれない。
結局来ないかもしれない。
それでも「もしかしたら…」
そんな妄想をしてしまうのがFFⅧ。
仲間と過ごしたあの空間、
手を伸ばせば消えてしまいそうなあの空気感。
Eyes On Meが静かに流れる中、
リノアの手を取るスコールの横顔が、今も胸の奥に残っている。
もしかすると、私たちはずっと――
時間圧縮の中で、あの1999年を彷徨っているのかもしれない。
でもそれでいい。
それが、FF8という作品がくれた、“永遠の居場所”だから。
だから私たちは、今日も記憶の中でスコールと旅をする。
……まぁ、リメイクされたとしても、
結局バラムガーデンの教室の片隅で
トリプルトライアドに没頭してるだけかもしれませんけどね。
今回は熱入りすぎました。主観が多めの回でしたが最後までお読み下さいまして
ありがとうございました!
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