このキャラマジでかっこいい!!ヤバイ!
誰もが感じたことがあると思います。
しかし世代によってゲーマーが思い浮かべる「このキャラ、マジでかっこいい!」は変わります。
それは当然でしょ!
10代・20代・30代・40代以上それぞれで、育ってきたゲーム環境や思い入れのある作品が違うためです。
ということで今回は、年代ごとの“かっこいい男性ゲームキャラクター”像
を掘り下げてみました。
あえてランキング形式ではなく、各世代の傾向や代表キャラを紹介する形でまとめました。
なぜなら、”オレの私の1位”は人それぞれだからです!!
かなり男性(さらにオッサン)目線での内容になりますがお付き合いくださいませ。
- 10代〜20代ゲーマー:2010年代の英雄&スマホ発の新世代キャラ
- 10〜20代が選ぶ!かっこいいゲームキャラ(男性編)
- 30代ゲーマー:90~2000年代の伝説的ヒーローたち
- 30代が選ぶ!かっこいいゲームキャラ(男性編)
- クラウド・ストライフ(FFVII)|金髪ツンツン精神崩壊ソルジャー
- セフィロス(FFVII)|ロン毛でマザコンのカリスマ悪役
- レオン・S・ケネディ(バイオシリーズ)|二次元界の若き“爆イケ”警官
- ダンテ(デビルメイクライ)|イキり赤コートの最強兄ちゃん
- バージル(デビルメイクライ)|黙っていれば勝てる冷徹剣士
- 風間仁(鉄拳)|世界一病んでる主人公
- 三島一八(鉄拳)|空を飛ぶ親殺し(物理)
- リュウ(ストリートファイター)|裸足で世界と戦う“修行中”の格闘バカ
- ケン(ストリートファイター)|アメリカ育ちの陽キャ空手マン
- 雷電(メタルギアソリッド)|「誰だお前」からの大出世
- 桐生一馬(龍が如くシリーズ)|男が惚れる極道
- 40代以降のゲーマー:成熟したダンディーキャラと往年の勇者たち
- 40代が選ぶ!かっこいいゲームキャラ(男性編)
- まとめ
10代〜20代ゲーマー:2010年代の英雄&スマホ発の新世代キャラ
スマホゲーム全盛期に育ったZ世代(10代)〜20代のゲーマーにとって、“かっこいい男性キャラ”とは主に2000年代後半~2010年代に人気を博したゲームの主人公たちです。
たとえば、スタイリッシュで世界的人気となったRPG『ペルソナ5』の主人公・ジョーカーは、
発売5周年の人気投票で約1万人から支持され1位に輝くなど、新世代の代表格と言えます。
クールに佇む怪盗団リーダーとしての存在感、この時点で結構痺れるじゃないですか。
若いゲーマーにも強烈で、「シリーズで最も人気」とも評されました。
さらに、スクエニの大作『FFXV』の王子ノクティスも20代の心を掴んだキャラクターです。
2016年の発売当時10代だった人には“ノクト”のツンデレな一面が刺さり、
2024年のファン投票でも「時折見せるツンデレな部分が多くの人の心をとらえます」と紹介されるほどの人気ぶりでした。
ノクティスのように若くビジュアル映えするヒーロー像が、この世代にはまさに「青春のカッコいい主人公」なのです。
また、10〜20代はスマホゲーム全盛期を小学校~大学時代に迎えた世代でもあります。
そのため、最近では―
『原神』のタルタリヤや鍾離といったスタイリッシュな男性キャラ
『ヒプノシスマイク-A.R.B-』の飴村乱数
など、スマホ発コンテンツのイケメンキャラが人気投票で上位に入る傾向も見られます。
コンシューマーからスマホまで幅広いプラットフォームで育ったこの世代なので、
「最新の推しキャラ30選」にこのようなキャラクター名が並ぶのも特徴的です。
キラキライケメンばかりでもない
「スマホの美男子キャラ」ばかりが好まれるわけではなく、ハードなストーリーを背負った渋いキャラにも憧れを抱く層は存在します。
例えばゾンビサバイバルの『バイオハザード』シリーズに登場する『レオン・S・ケネディ』
20年以上シリーズを支えた人物ですが、近年リメイク作品で若い世代にも再評価されています。
「バイオシリーズ屈指のイケメン」でありながら「どんな状況でも軽口を叩き、仲間を決して見捨てない勇姿」が男女問わず支持されてます。
男性から見ても憧れるカッコよさを持つキャラクターの一人ですね。
このように、10〜20代ゲーマーは青春時代に触れた最新ゲームの主人公を筆頭に、
幅広いタイプのキャラのカッコよさを享受していると言えますね。
若年層の“かっこいい”基準は、まずビジュアル映え!!
10〜20代が選ぶ!かっこいいゲームキャラ(男性編)
ジョーカー(ペルソナ5)|クールすぎる二重人格
昼はちょっと影のある転校生、夜は怪盗団のカリスマリーダー。
「お前、誰だよ!?」ってくらい昼夜のギャップがすごい。
黒スーツに赤い手袋、キメ顔で銃構えるその姿は、もはや女子も男子も黙って推すしかない。
“仮面”で心を隠しつつ、仲間のためには命も張るその姿勢…
あの眼差しに「召されました🙏」な人、数知れず。
CV福山潤さんの低音ボイスに、全国のイヤホンが毎晩溶けてます。
ノクティス(FFXV)|王子、ガソスタで立ち読み中
いかにもホスト王子っぽい真っ黒ロングコート。
イケメンだらけでワイワイキャッキャと旅するのが大好き。
でも中身は人見知りでコミュ障寄り。
仲間とドライブしたり釣りしたりキャンプで料理したり、どう見ても“旅行中の大学生”。
けど王子です。まごうことなき王族です。
旅の途中でどんどん人間味が増して、ラストで涙腺を崩壊させるギャップ職人。
「こんな王子、近所のコンビニでアイス買っててほしいNo.1」です。
タルタリヤ(原神)|めっちゃイイ人風な戦闘狂
笑顔爽やか、家族想い、お金持ち、飯も奢ってくれるイケメン。
…だけど本性は「もっと強いヤツと戦いたいんだ〜♪」な戦闘バカ。
戦場では水を操る高速連撃、顔はニコニコだけど中身はバチバチ。
弟には甘々、旅人には友達感覚、敵には容赦ゼロ。この振り幅が中毒性高すぎて…全員沼。
好きになったら最後、「お前も“家族”だよな?」って言われちゃう(命の保証なし)。
鍾離(原神)|お金にルーズな神様
完璧すぎるスーツ姿、整った顔面、あの深すぎる声(CV前野智昭)…
でも!財布を忘れて毎回「すまない、立て替えてくれ」でチャラ。
地脈も契約も理解してるのに、お会計だけは苦手。
圧倒的な強さと博識っぷりで旅人を導く反面、「あ、また忘れてるw」が愛おしい!
「ギャップを愛でるとはこういうことか…」と学ばせてくれる、尊すぎる岩の神様。
飴村乱数(ヒプマイ)|原宿の飴玉地雷
天真爛漫なピンク頭、ハイテンションな喋り方、語尾に♡…可愛いじゃん?
と思ったら、黒幕感スゴすぎて「え、こっちが本性?」って震える。
でもその裏には、チームを想って命をかける覚悟があるから…ズルい。
「推すってこういうことなの!?」と脳を焼かれる中毒系アイドル。
彼にハマったあなたは、もう飴の中に埋まってます。
レオナ・キングスカラー(ツイステ)|獅子の王子はツンの中に王道あり
やる気ゼロ。授業もサボり。人に絡まれるの超イヤそう。
なのに後輩がやられてると「チッ…しょうがねえな」って助けに来る。
そのツンデレ感に女子たちは全員ひっくり返りました。
戦えば超強くて、普段は横たわってても内に秘めたリーダー力が滲み出る…。
「CV梅原裕一郎で良かったランキング」堂々の第1位。寝顔だけでもご飯3杯いける系男子。
30代ゲーマー:90~2000年代の伝説的ヒーローたち
現在30代のゲーマーにとって、“カッコいい男性キャラ”とは自分たちが子供~青春時代に熱中した90年代後半~2000年代前半の英雄達。
プレイステーション全盛期の名作にリアルタイムで心を掴まれた世代ゆえ、当時の伝説的キャラクターへの思い入れは強烈です。
やはりまず名前が挙がるのは、やはり!!
『FFVII』のクラウドと宿敵セフィロス。
この二人はFFシリーズ歴代でも屈指の人気キャラ。
実際に“「FF7にはクラウドやセフィロスといった歴代屈指の人気キャラクターが登場」”する
と公式に紹介されるほどです。
クラウドはクールなビジュアルと影のある過去設定で熱狂的支持を集め、
2014年のFF公式人気投票「男性部門」でも堂々1位に輝きました。
「一見クールだが時折見せる素直さやコミカルな性格が魅力」と評されており、
冷静さと人間味のギャップが30代にも響いています。
一方、セフィロスは悪役ながらカリスマ的人気を誇り、多くのランキングで常に上位に食い込む存在。
(※FF7キャラ人気投票ではクラウドに次ぐ上位に位置)
「FF屈指の人気キャラ」同士であるクラウドとセフィロスは、30代ゲーマーにとってまさに別格のヒーロー&ヴィランと言えますね。
さらに、『デビルメイクライ』シリーズのダンテ&バージル兄弟もこの世代のヒーローです。
銀髪に赤コートのダンテ
「どんな修羅場でも軽口を叩くタフガイ」ぶりが痛快!
その兄バージル
ダンテに対して「冷酷でストイックな剣士」として人気を博しました。
当時中高生だったプレイヤーの中には「学校の制服の下にダンテみたいな赤いコートを着たいと妄想した」人もいるほど、その厨二心をくすぐる格好良さは記憶に残っています。
このように、30代はビジュアルも物語も尖った男たちにめっぽう弱い世代であり、
少年期に憧れた硬派なキャラを今なお崇拝しているのです。
他にも、サバイバルホラーや格闘ゲームから生まれたカッコいい男性キャラも30代には馴染み深いでしょう。
前述のレオン・S・ケネディ(バイオハザード)はもちろん、対戦格闘では『鉄拳』シリーズの風間仁や三島一八、『ストリートファイター』シリーズのリュウ・ケンといったキャラクターに憧れたという声も少なくありません。
当時のゲーム雑誌や攻略本では彼らのイラストが頻繁に掲載され、
「強くてクールなヒーロー像」として少年たちの目に焼き付きました。
もっと捻ったところでは、あの渋い桐生一馬(『龍が如く』)や、洋ゲーのマスターチーフ(『Halo』シリーズ)を推す30代もいます。
桐生はその義理人情に厚い生き様から「男の中の男」と称えられ、海外の投票でも「ゲーム史上最も象徴的なキャラ」の18位に入るほど世界的な人気キャラです。
そしてやはり小島秀夫監督作品やカプコンのスタイリッシュアクションに青春を捧げた層でもあります。
この世代(30代後半〜)にぶっ刺さるキャラと言えばやはり!!
『メタルギアソリッド』シリーズの主人公ソリッド・スネークや雷電
ではないでしょうか。
かっこいい男キャラの代表格のスネークは「ゲームの中で初めて“生きている”と感じさせたキャラ」と評されることもありました。
無骨でニヒル、それでいて仲間想いというギャップが「男が惚れる男」として語られ、30代からの男性プレイヤーの心に深く刺さっています。
実際、MGSキャラ人気投票ではスネーク(オールド・スネーク)が2位に入るなど根強い支持が確認できます。
※1位はビッグボス!
またMGS2から登場した雷電は登場当時こそ「え?今回のメインはスネークじゃないの?」と
プレイヤーを困惑させましたが、今ではすっかりカッコいいMGSの重要キャラの立ち位置として存在しています。
30代は子供の頃に出会った伝説的ヒーローたちを基準にキャラ観を築いているため、近年流行のスマホ発美男子キャラにはやや冷淡で「やっぱ漢(おとこ)は渋みと背負った過去があってナンボ」という価値観が色濃いのも特徴です。
30代〜の“かっこいい”基準は男らしさと渋さと余裕さ!!
30代が選ぶ!かっこいいゲームキャラ(男性編)
クラウド・ストライフ(FFVII)|金髪ツンツン精神崩壊ソルジャー
「かっこよさ」と「情緒不安定さ」が同居する伝説のツンデレソルジャー
自称クラス1st。
記憶改ざん・精神崩壊・お母さん問題など、メンタルがとにかく忙しい。
美しい女性には非常に恵まれた性格。
オリジナルⅦ中盤でぶっ壊れた彼に当時学生だった私はショックを受けましたよ。
でもバスターソードを振る姿が中二病の理想形で、年代問わず心に深く突き刺さる。
リメイクで再燃し、「クラウド派vsセフィロス派」論争がいまだ続く。
セフィロス(FFVII)|ロン毛でマザコンのカリスマ悪役
白銀の髪、黒マント、細身の美形…なのに思考回路はマザコンの暴走機関車。
神羅カンパニーに所属していた頃は誰もが憧れる超ナイスガイ。
しかし、ニブルヘイムの館で文献を読み漁るうちに目覚めてしまった“超がつくほどの愛読家”。
自身の出生の秘密を知って以降は片翼を広げながら現れては焼き討ちしがちなラスボス枠。
でも「強すぎて逆に安心感ある」存在で、クラウドと対をなす“魅せる悪役”の象徴。
ラストは超究武神覇斬で口から血を吐くほどにボコボコにされた。
レオン・S・ケネディ(バイオシリーズ)|二次元界の若き“爆イケ”警官
彼の現れるところ、事件あり。異常あり。でも前髪だけは絶対に乱れない。
新人警官として赴任したその日にラクーンシティ壊滅、という最悪の出勤初日を経験。
その後もゾンビだの寄生虫だのに襲われつつ、
スーツ姿でピンチをギャグに変えるハリウッド的生命体。
『RE2』『RE4』リメイクで再ブレイクし、若者からも「なにこの爽やか神」と大人気。
銃を持てば正確無比、バイクに乗れば風を味方につける。
しかもピンチの中で軽口叩ける余裕の男っぷり。
「こんなカッコイイ人がゾンビ相手に戦ってるんだよ?
だったら自分も月曜の満員電車くらいなんとかなるよね」って思わせてくれる英雄。
ダンテ(デビルメイクライ)|イキり赤コートの最強兄ちゃん
スタイリッシュに悪魔をぶっ倒す!
赤いコートをなびかせながら、銃も剣もギターもブン回す、地獄対応型イケお兄ちゃん。
「悪魔退治の便利屋」なのに、なぜかピザとギャグを優先。
戦闘中にピザ食ってる主人公ってどうなん?でもそこが最高。
1作目ではちょいシリアスだった気がするけど…
シリーズが進むごとにテンションと陽キャ度が爆上がり。
喋るとすべてがB級アクション映画風味になる不思議な能力持ち。
それでも「これぞカプコン!」って感じの愛されっぷりで、
「派手でいいじゃん、ゲームだもの」を体現してくれる存在。
なお弟(バージル)とはだいたい喧嘩中。たまに共闘。
バージル(デビルメイクライ)|黙っていれば勝てる冷徹剣士
兄・ダンテが陽キャなら、弟バージルはクールの権化。
悟空とベジータで言えば、もちろんこっちがベジータ。
寡黙・鋭い目・無駄のない動き…完全に「強キャラ演出教科書」の体現者。
「力こそがすべて」という潔い思想を貫く、和テイストなガチ戦闘民族。
その姿はまさに、“和風好きな外国人が本気で作った漢”。
日本の30〜40代ゲーマーの琴線をバッサバッサと斬っていく存在。
とにかく居合斬りがかっこよすぎて一生スロー再生したい。
兄弟喧嘩のたびに「なんでこんなにカッコいいんだ…」とため息が漏れるほど。
ちなみに私、断然バージル派です(断言)。
風間仁(鉄拳)|世界一病んでる主人公
母と父(と祖父)から受け継いだ血が重すぎて、ずっと顔がしんどい。
お家騒動で地球ごと巻き込みがち。
無言で殴る蹴る、たまに闇堕ち、でも根はいい子…というカオスな存在。
三島一八(鉄拳)|空を飛ぶ親殺し(物理)
親を崖から落とす→戻ってきた親にまた落とされる→最終的に宇宙でケリ合う
という、家庭環境が“鉄拳”そのものの男。
しかも裸にスーツジャケットがトレードマークって何事?!
とりあえずこの人を親にはしたくない。
リュウ(ストリートファイター)|裸足で世界と戦う“修行中”の格闘バカ
技を出すたびに「昇龍拳!!」と絶叫しながら飛び上がる、正統派格ゲーの顔。
真面目を極めすぎて、ストリートで正座修行 → 試合では裸足。
なにその精神と時の部屋スタイル。
一時は全国のゲーセンに必ずいた存在で、
あらゆる対戦台の1P側に「リュウ使い」が座っていたとかいないとか。
かめはめ波波動拳を放つたびに、相手も観客も魂を持っていかれる。
戦えば戦うほど無口になり、強くなるのにどこか孤独。
でもその“強さ=孤高”というストイックすぎる姿勢に、
男たちはシビれて、あこがれて、ちょっと引いて、でもやっぱり惚れちゃう。
ケン(ストリートファイター)|アメリカ育ちの陽キャ空手マン
上記とほぼ同じ。
リュウと同じ技、同じ修行場、同じ構え。
でも金髪&アメリカ育ち&ちゃっかり結婚済み。
「なんかリュウの陽キャ版みたいな人」って思ってるそこのアナタ、正解!
ただし、炎の昇龍拳や連撃コンボの爽快感は唯一無二で、
リュウより派手でノリが良くて、おまけに家族想いってなかなかズルい。
リュウが“孤高の武道家”なら、ケンは“リア充の強キャラ”。
「ケンってリュウの劣化じゃなくて別方向の完成形だよなぁ」って
言わせる魅力、今でもあるんです。
雷電(メタルギアソリッド)|「誰だお前」からの大出世
『MGS2』でまさかの主人公就任 → 全国のゲーマーが「誰だよお前!スネーク出せ!」と騒然。
そのビジュアルと声に戸惑いつつも、段ボールに入って潜入する才能はガチ。
「らりるれろ!」と壊れた大佐の電波通信にもしっかり対応できる、精神力バグ級の男。
続編MGS4でサイボーグとして現れ『ライジング』で全てが変わった。
ビームを弾き、斬撃で世界を変える剣士となる。
完全にメインキャラとして存在。
血ではなく口から牛乳を吹き出しながらも「痛みを知る者こそ最強」を地で行く、
全ゲーマーの“掌返し感動賞”受賞者。
桐生一馬(龍が如くシリーズ)|男が惚れる極道
桐生一馬は“堂島の龍”の異名を持つ伝説の極道。初代『龍が如く』から長年主人公を務め、裏社会では恐れられつつも強い正義感で仁義を貫く姿が魅力。
極道から足を洗った後も神室町のみんなに慕われる人望の厚さで、読者コメントにも「男前なのにおちゃめで最高かよ」「声と体の強さに憧れる」「男が惚れる男」と賞賛の声が寄せられた。
怖いもの知らずのケンカ番長、でも実は孤児院の子供たちには優しいパパ代わり。
メインクエストの最中にカラオケで熱唱したり、おバカなミニゲームに全力投入したりと
お茶目な一面もあり、そのギャップがまた最高。
昭和の香りただよう任侠ヒーロー桐生ちゃんは、心の兄貴分と言える存在。
40代以降のゲーマー:成熟したダンディーキャラと往年の勇者たち
40代以上のベテランゲーマーになると、“カッコいいキャラ”の捉え方はさらに渋みを増します。
私を含むこの世代は80~90年代のゲーム草創期から遊んできたいわゆるファミコン世代。
当時の主人公キャラにも思い入れがありますが、それだけではありません。
大人になった今、自らも年齢を重ねたからこそ共感できる成熟した主人公たちが、
40代ゲーマーには強く支持されています。
ちなみに私だださんのイチオシは『ウィッチャー・シリーズ』の白狼ことリヴィアのゲラルトです。
長い白髪に傷だらけの顔、寡黙で論理的な中にも弱き者を助ける優しさとユーモアを持つゲラルトは、
“男も惚れる男”そのもの。
娘のように愛しているシリに対する行動や表情など、娘を持つパパ世代には共感しまくり!
実年齢100歳超えという設定ながらダークヒーロー然とした風格で、「誰が見てもカッコイイし、男女どちらから見ても魅力的なキャラ」と評される人気ぶりです。
日本ではNetflixドラマで知名度が上がったこともあり、「イケオジ(イケてるおじさん)の語源になった人」とまでジョーク交じりに言われるほど、ダンディーな魅力で支持を集めています。
ゲラルトのように渋くて懐が深い中年主人公は、かつて若者だったゲーマーが歳を重ねて新たに見出した“カッコよさ”の象徴と言えるでしょう。
ちなみに私、社会人になってから15年以上ゲームを経っていたのですが、
ふとしたきっかけでゲラルトに出会ってからまたゲームが大好きになりました。
同じく近年の大人向けゲームからは、『DEATH STRANDING』の主人公サム・ポーター・ブリッジズも挙げられます。
サムは荒廃した世界でひたすら荷物を運ぶという地味な役回りながら、「伝説の配達人」として人々を繋いでいくその生き様が胸を打ちます。
俳優ノーマン・リーダスをモデルに据えたリアルな風貌と、無口ながら背中で語る渋さが光るキャラクターで、若者よりむしろ人生経験を積んだプレイヤーに強い共感を与えました。
ゲーム自体が派手なアクションではなく人と人の繋がりを描く内容だったこともあり、
「年齢を重ねるとサムの背負う孤独や使命感が沁みる」という声もあります。
まさに40代ゲーマーの心に響く新たなヒーロー像と言えるでしょう。
さらに忘れてならないのが、40代が若い頃に熱中した往年のキャラクター達です。
ファミコン~スーファミ時代の名作からは、『ドラゴンクエスト』『ファイナルファンタジー』初期作品の勇者・主人公たちに思い入れがある人も多いはずです(DQIIIの勇者やFFIVのセシルなど)。
もっとも、これらのキャラは台詞が全くないor少ない分プレイヤーの想像に委ねられていたため、
具体的人物像として語られる機会は少なめでした。
その点、プレイステーション移行期に人格やドラマ性を強く打ち出したキャラが登場したことは、当時すでに社会人になりかけていた40代前後のゲーマーにも鮮烈な印象を与えています。
例えば前述のソリッド・スネークやビッグ・ボス(ネイキッド・スネーク)は、
MGS4やMGSVで“老い”や“過去の清算”といったテーマを抱えています。
MSXなど若い頃からMGSシリーズを追った40代には感慨深いキャラクターです。
歳をとってなお戦う姿に自分自身を投影し、「スネークはヒーローであると同時に人間味あふれる存在だった」と振り返るファンもいます。
そして近年、40代ゲーマーの支持を集める“父性を持った主人公”たちも見逃せません。
『ゴッド・オブ・ウォー』シリーズのクレイトスは、かつては怒りにまかせた戦鬼でした。
が、2018年以降の新章では少年の息子を導く父親として描かれました。
この変化にかつてのファンも驚きつつ、「最強の戦士が不器用に父親業をこなす姿」に共感する中年プレイヤーが続出しました。
同様に、『ラスト・オブ・アス』のジョエルも娘を失った中年男性が少女との旅を通じて
再び“父”になる物語であり、40代にはその苦渋や優しさが深く刺さります。
「ゲーム界は今やダッド(父親)キャラの宝庫」との指摘もあるほどで、ゲーム開発者やプレイヤー自身が親世代となったことがキャラクターにも反映されているらしいです。
最後に、日本の40代ゲーマーにとって欠かせない和製ハードボイルドなキャラも挙げましょう。
セガの『龍が如く』シリーズ主人公桐生一馬は、その義理と人情を貫く生き様が中年男性に絶大な支持を受けています。
「もし現実に同世代でこんなイケメン(※桐生)がいたら…」と妄想する女性ファンの声もあるほど見た目も渋く、さらに同シリーズ最新作では50代の主人公も誕生しています。
ゲームキャラも世代交代と円熟期を迎え、40代ゲーマーは過去の英雄から現在進行形の“大人のキャラ”まで幅広く楽しんでいる状況です。
40代以上の“かっこいい”基準はイケオジや父親!!
40代が選ぶ!かっこいいゲームキャラ(男性編)
ゲラルト(ウィッチャーシリーズ)|モテる白髪狼
白髪・無表情・低音ボイスなのに、異常なほどモテる男。
それが“白狼”ことリヴィアのゲラルト。怪物退治と人助けと恋愛が主な仕事という、どこかで聞いたような自由業の中年。
猫のような瞳、渋すぎる声(CV山路和弘)、そして名乗り文句「オレはリヴィアのゲラルト、ウィッチャーだ」。
これだけですべての男女が浄化される魔法ボイス爆誕。
感情が薄れる変異を受けながらも、冗談も言うしロマンスもガチ。
「本当に感情ないんか?」ってレベルで娘のような存在・シリを大切にする姿には、
中年プレイヤーが涙腺決壊。
死と選択と愛と怪物が日常の、大人ゲーマー向けファンタジーの完成形。
「老いてなお最前線、渋さこそ至高」を体現する、全中年の希望!
ソリッド・スネーク(メタルギアソリッド)|かくれんぼ好きの段ボールたばこイケオジ
「なりたい声No.1」大塚明夫ボイスの象徴的存在。
喫煙・筋肉・ダンボールの3種の神器を駆使し、
一人で要塞を攻略する伝説のステルス工作員!
どこにでもダンボールで潜入し、気配を消して進む様はまさに“歩く忍者煙幕”。
「最初の一歩は、段ボールから。」そんな名言があるとかないとか。
若いころの無骨な姿も、老いた姿での「ビッグボス」感もすべて含めて、
渋さ・哀愁・プロフェッショナルの塊。
銃火器もナイフも素手も完璧、ついでに「タバコを吸うだけで赤外線がハッキリ見える」謎体質も搭載。
冷静に見えて実は仲間や若者思いで、任務の裏に隠された闇に苦悩する姿は
「カッコいい」を超えて“背負ってる男”の代名詞。
サム・ポーター・ブリッジズ(DEATH STRANDING)|赤ちゃん同伴の配達野郎
伝説の配達人にして、新たなる小島ワールドの静かな主役。
荒廃したアメリカを歩いて渡り、命がけで荷物を届ける“歩くインフラ”。
崖、川、雪山、BT…あらゆる障害にぶち当たりながら、
背中にタワマン並みの荷物、胸元に赤ちゃん(BB)を抱えて歩く姿はまさに”究極の飛脚”。
歩行中にバランスを崩してズッコケるたびに「あああああぁッ!」と叫ぶプレイヤー多数。
でも、そんな不器用で不憫な姿がまたイイ。
黙々と進む彼の背中に「孤独と責任」の重さがにじむ、“寡黙なプロフェッショナル”って感じ。
「モンスターエナジー」と「缶ビール」でしか回復しない姿もどこか人間くさくて、
きっと全国の荷物配達員さんたちのヒーローになったはず。
ジョエル(The Last of Us)|終末世界の頑固オヤジ
パンデミックで娘を失い、心を閉ざした中年男性ジョエル。
私はここの時点でもう涙腺崩壊でしたよ。
20年後、瓦礫だらけの世界で生き延びながら、誰とも深く関わろうとしない不器用なおじさん。
だが14歳の少女エリーとの出会いが、彼の止まっていた時間を少しずつ動かしていく——
「娘じゃない、仕事だ」と突き放しながらも、エリーと交わすやりとりが増えるたび、
不器用で、でも確かにそこにある“父性”に心打たれたプレイヤーは数知れず。
感染者や人間の脅威から命がけで守る姿は、
まさに“世界一頼れるお父さん”。
銃声や静寂の中で語られる、言葉少なな愛情が痛いほど沁みる。
エンディングも善悪では語れない選択が、彼の深すぎる愛を証明していました。
へぇ、続編2もあるんですね。
ほう…そうですが、僕は知りませんでした。
クレイトス(ゴッド・オブ・ウォー)|スパルタのハゲ亡霊
かつてギリシャ神話の神々を殲滅した復讐の鬼・クレイトスおじさん。
その圧倒的な暴力と怒りに、「プレイヤーも目を背けるレベル」と恐れられた男。
白塗りのスキンヘッド、赤い刺青、常に怒鳴り声。
かつて“スパルタの亡霊”と呼ばれ、世界に恐怖を刻んできた。
…でも、それはもう過去の話。
北欧神話編に突入した今、彼は思春期の息子アトレウスと2人きりの旅へ。
超・不器用ながらも「父親」としての道を探し、歩き始める。
怒鳴らずに名前を呼ぶことすらできず、いつも「ボイ(Boy)!(海外版)」と叫んでしまうけれど、
その一歩一歩がめちゃくちゃ泣けるし、全パパが共感せずにいられない。
個人的にあ驚いたのは声優が玄田哲章さんから三宅健太さんに変わったことですが、
三宅さんの“「クレイトスは戦いでは確かに強いが、父としては強くない」”という解釈がさらに彼の魅力を深めてくれました。
もちろんキレた時は容赦なし。
敵も神も思春期息子も人様の息子も拳で黙らせるそのスタイルは、まさに“恐怖と愛のハイブリッド”。
“最強の父親像”という新たな神話を、クレイトスは静かに書き換えている。
勇者ロト(ドラゴンクエストIII)|伝説の壺割り勇者
最後は脳内補完ゆえに40代前後のプレイヤーの心に永遠に刻まれているヒーローです。
まずは『ドラゴンクエスト』ロト三部作(I・II・III)からⅢの勇者=伝説の勇者ロト!!
無口で感情を語らない主人公だけど、プレイヤーの想像力とともに世界を救うその姿は、まさに王道ヒーローの原点でした。
私のような鳥山明先生大好き世代はとにかくデザインだけで昇天しました。
王様に言われるまま各地をおつかいし、民家のタンスや壺まで片っ端から探索。
(※壺やタンスの中身を持ち去るのは勇者の特権)
魔王を倒したあとは「勇者ロト」の称号を得て、後世の冒険者たちにその名を残すことに。
40代ゲーマーにとってロトの勇者は、少年時代の憧れそのもの!
シンプルだからこそ心に刻まれた“不朽のヒーロー像”です。
バッツ・クラウザー(ファイナルファンタジーV)|チョコボ相棒の風来坊
相棒のチョコボ「ボコ」と共に世界を放浪していた青年バッツ。
明るく無邪気な性格で時におどける場面もありますが、決める時はきっちりカッコ良く決める
主人公らしさも兼ね備えています。
女性ばかりのハーレムパーティー状態になっても恋愛そっちのけで友情を優先するあたり、
「女に媚びないさすらい系男子」感が光るナイスガイ。
全ジョブ極めて無職から勇者まで何でもござれな自由人バッツは、その爽快なキャラゆえに今でも根強い人気を誇っています。
まとめ
ということで今回のまとめ――
10〜20代は最新トレンドやスタイリッシュな若い英雄
30代〜は大人の余裕さや渋さ
40代〜はイケオジ・成熟味あるダンディーな主人公や往年の勇者
に魅力を感じる傾向が見られます。
リアル社会とまぁ似た感じですね。
それぞれの世代が歩んできたゲーム史と自身の成長がほぼリンクしており、
「誰をカッコいいと感じるか?」は年代によって大きく異なるのです。
共通して言えるのは、どの世代にも“男が惚れる男”と称えられるキャラクターが存在する
ということでしょうか。
ゲームの中で出会った憧れのヒーロー達は、年齢を重ねても色褪せず、
世代ごとに形を変えながらゲームファンの心に生き続けているのでしょうね。
最後までお読みくださいましてありがとうございました☆

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