FF8はラグナとレインの愛の物語でもあることを忘れてはいけない。
FINAL FANTASYⅧ(ファイナルファンタジー8)をFFシリーズの中で
最も愛している!私、だださんです。
「だから、FF8をリメイクしてくれ!!」
この記事を書いた日、で【#一番やったゲーム】がトレンドになっていました。
私がこれまでに最もプレイ狂った作品は『FINAL FANTASY Ⅷ』(以下、FF8)です。
迷いなく即答ですよ、この世の全ゲームの中で最も愛している作品です。
なんせ生まれて初めて本気で大号泣させられた完全どストライクの恋愛ゲームですからね!
…違ったRPGでした。
防具がなかったり、給料が貰えたり、魔法は覚えずにドローしたり、レベルの概念が無かったりとちょっと独特な作品ですが、れっきとしたFFのナンバリングタイトルです。
今から25年前の1999年2月11日(※リマスター版は2019年9月3日)に発売したこのFF8は賛否両論ありすぎるというか、どちらかと言うと辛辣な意見が目立つ作品であります。
私はそれがあまりにも許せないので今回はFF8について書きたいと思います。
でも全部書くとかなりの熱量になってしまうので、今回はFF8の中で私が最も好きなキャラ「ラグナ・レウァール」についてあれこれ書いちゃいますよ。
FF8はラグナが一番かっこいいキャラだと思う。
FF8の主人公は2人います。
「実は2人いる」というわけではなく、もともとそういう設定で存在しています。
メインの主人公は『スコール・レオンハート』、そしてもうひとりが『ラグナ・レウァール』。
作中ではスコールの夢の中に登場するキャラとして存在していました。
プレイ当時、だださんは18〜19歳くらいだったことと見た目が最高に好きすぎて、ずっと『スコール』派でした。
もちろんラグナもカッコよくて他の作品にはあまりいないタイプのキャラでした。
基本的にテキトーな性格で思いつきで動くタイプだし、割とドジだし方向音痴だし緊張すると足をつったりという【大丈夫かコイツ…】なキャラだけれども、めちゃくちゃアツいし面白いし仲間からの信頼も厚い。
正義感も強くて老若男女(あとムンバ)問わず惹きつける不思議なカリスマ的な魅力を持つ男。
金欠のためアルバイトで出演した映画では、独特なガンブレードの構え方をする主役を演じ、その映画がのちにスコールのライバルとなるサイファーにまで多大な影響を与えるほどwww。
スコールは頭の中でベラベラ呟くタイプだけど、見た目や所作はクールなので若い頃はめっちゃ憧れていましたね。
で、一方のラグナはというと頭の中でも口でもまぁよく喋るノリの良い天然キャラ。
本当に愛嬌たっぷりで、女性から見れば可愛らしい男性というのはきっとラグナのような男性なのだろうと思います。
大人になるに連れ、この余裕感とテキトーな性格と対称的な強さやカリスマ性をもつラグナが好きになっていきました。
子供好きなのもポイント高いですよね!
幼い頃のエルオーネとの友達のような親子のような関係がめっちゃ好きなんです。
FF8のラグナの正体について改めて考えてみた。
スコールとラグナ。
2人の関係性は作中で明確に語られることはなく、プレイヤーの解釈に委ねるような描写がされていました。
なんせこの作品はキャラ同士の関係性に伏線は張るけれど回収をすることがなく、プレイヤーに気付かせる描写が多いので「あのシーンやセリフの意味することはこういうことかな?」といった具合で周回プレイするなり、気になるイベントにフォーカスしてストーリをなぞらなければ気付かないことが多いんですね。
多くの人が知る作品なので今さらネタバレもなにもないと思うので書きますが、2人は父と子の関係にあります。
のちにラグナは、とある国の大統領となりスコールとは現実の世界で初めて出会うわけですが、その後、親子関係にあるであろうことがわかる描写があります。
親子関係にあるなら、のちに感動のシーンを入れるとか、そうでなくても親子らしい会話があっても良いじゃないか!と思う人もいるかも知れませんが、ラグナ&スコールの気持ちを考えるとそういうわけにも行かないんですって。
ここを明確にしないあたりが本当にニクい演出!
少しドライすぎる気もしますけどね。
まさか自分に息子がいた事などつゆ知らず、しかもその子は孤児院で育ち、17年も経ってから初めて会ったという状況で一体何を話せと言うのよ?
どんなにテキトーなノリのラグナでも、なんとも言えないとても難しい心境だったに違いないのです。
「ぜんぶ終わったらゆっくり話そうな」
「おまえにはいろいろ話さなくちゃならないからな……」
-FINAL FANTASY Ⅷ ラグナのセリフより
これが精一杯!このセリフが言えただけでも人として、父としてエライ。
そして「おまえ(スコール)が聞きたくないなら仕方ないんだけどよ」と息子の気持ちもちゃんと考えてあげている。
親となり、そしてスコールと同じくらいの年齢の息子がいる私にはラグナの気持ちが割とわかります。
簡単じゃないよね、簡単じゃない。
ラグナとレインそしてスコールとの関係は。
それで、父と子の関係にあるということは母は誰?
ということになりますが、誰なんでしょう?
ラグナと関わりがあったと考えられる女性はデリングシティのクラブの歌手「ジュリア」、ウィンヒルという村に住む「レイン」の2人。
ジュリアとは恋人の関係に発展するの?しないの?という恋愛ドラマ5話目あたりの一番もどかしいところで、嫉妬した軍のお偉いさんによってラグナは遠方の戦地へ飛ばされてしまいます。
のちにジュリアはカーウェイ大佐と結ばれヒロイン役の「リノア」の母になるのでこの時点でスコールの母とは考えられません。
ということで、母親は「レイン」ということになります。
飛ばされた戦地で大怪我をしたラグナ。
治療のため運ばれたウィンヒルの村に住む「レイン」という女性に看病され、次第に惹かれ合います。
レインは戦争で両親を失った少女エルオーネを引き取り、我が子のように育てるほどの女神のような心優しい女性。
本来ならラグナは怪我が治ればまた戦地に赴くところですが、レインといることが心地よかったのでしょう。
そのままエルオーネと3人で暮らすことになります。
この村でのイベントで私がすごく好きなシーンがあります。
それは、エルオーネとレインの2人だけの会話で「ラグナおじちゃんと結婚しないの?」という質問に対し、
「あんな男」とか
「いびきや寝言がうるさい」とか
「真面目な話になるとすぐに逃げ出そうとする」とか
ラグナへの文句を並べるシーン。
そのレインの話し方がなんだか、とっても可愛らしくてめちゃくちゃ好きなんですよ。
特に「いびきと寝言がうるさい」ことに関してはFF8アルティマニアでも思いっきり突っ込まれていました。
なぜにそんなこと知っているのかと。
そんな文句をエルオーネ相手にブーブー言っているあたり、本当にほんのりします。
ラグナはジュリアと結ばれたとしてもおそらく「恋人」関係止まりだったでしょう。
【憧れ→接近→相手も自分に興味を持つ→惹かれ合う】という感じでしょうか。
でもジュリアがラグナに興味を持って意識し始めたであろう描写では、ラグナ側は緊張していると言うかまったく自然体ではなくて遠慮している雰囲気があるんですよね。
それに対してレインとは「家族」って感じなんですよね。
カッコつけるどころか、大怪我をしてボロッボロの情けない姿のスタートから自然と当たり前のように惹かれ合っていく。
これ、愛の大きさが全然違うんですよ。
ラグナとレインが出会ったのは年齢的な時期もあるかも知れませんが、まさに「運命」ってやつですね。
そして、書いててもう泣きそうなんですが「真面目な話になるとすぐに逃げ出そうとする」というセリフ。
そんなラグナの性格が後に強烈に効いてきます。このラグナの特性を忘れるな!!
FF8のエンディングは史上最高に泣ける。
リノアル説やスコールがどうなっただの様々な考察がされているFF8のストーリー、そしてエンディングですが、そんなことは他の方にお任せすることにして、私はこのシーンのみにフォーカスしたいと思います。
はいココ!
ラグナがレインに指輪をはめてプロポーズ。
ラグナが自身の薬指の指輪を見つめる。
すこし皺の増えた顔のアップから若かりし頃の顔へ、そして回想シーンへと移ります。
月の綺麗な夜、ラグナがレインを呼び出したのかな。
「今夜こそは指輪を渡してプロポーズを」と決めた様子のラグナだけれど、どうも勇気が出ない。
そこへ来たレインが「こんな時間に何かしら?」か「なぁに?大事な話って」とばかりの表情。
「あ〜えっと…その…」とでも言ってそうなラグナ。
そんなラグナを不思議そうに見るレインの表情がすごく優しい。
「あ…いや、やっぱなんでもない!」と歩こうとするラグナをちょっと待ってよとばかりに追いかけるレイン。
そしてこれ!ここなんですよ。ラグナの性格が出るところ。
真面目な話になるとすぐに逃げ出そうとする
でもね、今回は違う。逃げない。
振り向いたラグナはレインの薬指に指輪をはめてあげるんですよ。
そして、自分の薬指にはめた同じデザインのリングを見せる。
驚き、喜び、嬉しくて泣きながらラグナの胸に飛び込むレインと優しく抱きしめるラグナの表情。
2人の心からの幸せな表情があまりにも美しすぎて…。
マジで最高のシーンです!!
そして回想シーンが終わってからの「RAINE Loire」の墓石の前で微笑むラグナ。
数あるゲームのエンディングの中でこの感動を超えるものを私は未だに知りません。
いや、あるんだろうけど…でも多分無いな。思いつきません。
あとエルオーネが本当に可愛すぎる。
ちなみにこの頃は、ムービーシーンであってもキャラボイスのあるゲームはまだ少ない時代でした。
FFシリーズもⅩまではキャラの表情や仕草が全てでした。
それでこのクオリティですよ?
いや、個人的には仮にリメイクされたとしてもボイス不要だと思っています。
Eyes On Meが確実に流れてさえいれば。
FF8は、セリフはクサイし恋愛がテーマなだけにベタなシーンもてんこ盛りですが、ストーリーをしっかりと理解し、噛み締めながら進めて行くほど、エンディングの感動がものすごい高まる作品なんです。
スコールとリノアが惹かれあうのも親同士(ラグナとジュリア)の関係性が感じられて本当に良く作られた作品です。
冒頭で冗談交じりに恋愛ゲームと書きましたが、FF8はかなり独特なゲームシステムに加え、ストーリーにも好みが分かれてしまうのでここが賛否の分かれるところなのかもしれません。
なのでSNSなどで作品の良さをアツく語ってる方に出会うとめっちゃ嬉しくなってしまいます。
私の個人的でかなりエクストリームな方法ですが、FF8を楽しむには、早めにG.F(ガーディアンフォース=召喚獣)ディアボロスを倒して【エンカウントなし】のアビリティをつけて、アルテマを一人当たり100個ジャンクションすればOKではないでしょうか。これでストーリーに注力できます。
レベル上げって何ですか?
そんなもの、この作品においてはしなくてもOKですからね!
リマスタード版も少しプレイしてみましたが、やはり年数経過によりグラフィックの部分でちょっと残念な点が多々ありますね。
本当に素晴らしい作品なので、完全リメイクではなくても構いませんのでせめて現代の解像度に合わせたリメイクに期待しています。
というわけで、今回も最後までお読み下さいましてありがとうございました。
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